工業会計論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 工業会計論Ⅰ
科目番号 0071 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級工業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.材料費会計,労務費会計,経費会計,製造間接費会計の各費目別計算において,十分に正しく会計処理ができる。
2.個別原価計算の原価計算票の作成と仕掛品勘定の関係について理解し,十分に正しく会計処理ができる。
3.工企業の財務諸表および部門別計算の意義について理解し,十分に正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1材料費会計,労務費会計,経費会計,製造間接費会計の各費目別計算において,十分に正しく会計処理ができる。材料費会計,労務費会計,経費会計,製造間接費会計の各費目別計算において,正しく会計処理ができる。材料費会計,労務費会計,経費会計,製造間接費会計の各費目別計算において,正しく会計処理ができない。
評価項目2個別原価計算の原価計算票の作成と仕掛品勘定の関係について理解し,十分に正しく会計処理ができる。個別原価計算の原価計算票の作成と仕掛品勘定の関係について理解し,正しく会計処理ができる。個別原価計算の原価計算票の作成と仕掛品勘定の関係についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目3工企業の財務諸表および部門別計算の意義について理解し,十分に正しく会計処理ができる。工企業の財務諸表および部門別計算の意義について理解し,正しく会計処理ができる。工企業の財務諸表および部門別計算の意義についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの工業簿記の範囲を網羅する。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目履修と並行して財務会計論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。授業進度は範囲の網羅を優先し,検定受験の際には希望によって対策を行うことを想定している。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する意志なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
工業簿記の基礎
工業簿記と原価計算,原価について理解し,説明できる。
2週 工業簿記の記帳体系 個別原価計算の記帳体系について理解し,説明できる。
3週 材料費会計 材料の購入手続き,消費手続きについて理解し,予定消費価格による材料費の計算と記帳ができる。
4週 労務費会計 賃金給料の支払い手続き,直接工の消費手続きについて理解し,正しく記帳ができる。
5週 労務費会計 間接工などの労務費の計算と記帳について理解し,予定消費賃率による直接工の労務費計算と記帳ができる。
6週 経費会計
製造間接費会計
経費の分類について理解し,経費の計算手続きを行うことができる。製造間接費の実際発生額について理解し,会計処理ができる。
7週 製造間接費会計 製造間接費の予定配賦率による配付額の計算と記帳ができる。製造間接費差異の原因別分析ができる。
8週 中間試験 中間試験
2ndQ
9週 単純個別原価計算 単純個別原価計算の会計処理ができる。
10週 工企業の財務諸表 製造原価報告書および損益計算書が作成できる。
11週 部門別計算 部門別計算の意義について理解し,会計処理ができる。
12週 部門別計算 製造部門別の予定配賦について理解し,正しく会計処理ができる。
13週 工場会計 工場会計の独立について理解し,会計処理ができる。
14週 工業簿記の記帳体系 総合原価計算の記帳体系について理解し,説明できる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000