財務会計論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 財務会計論Ⅰ
科目番号 0089 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級商業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.現金預金,債権債務,棚卸資産,有価証券等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。
2.固定資産,引当金,債務保証等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。
3.収益と費用,為替換算会計について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1現金預金,債権債務,棚卸資産,有価証券等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。現金預金,債権債務,棚卸資産,有価証券等,各個別論点について理解し,正しく会計処理ができる。現金預金,債権債務,棚卸資産,有価証券等,各個別論点についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目2固定資産,引当金,債務保証等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。固定資産,引当金,債務保証等,各個別論点について理解し,正しく会計処理ができる。固定資産,引当金,債務保証等,各個別論点についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目3収益と費用,為替換算会計について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。収益と費用,為替換算会計について理解し,正しく会計処理ができる。収益と費用,為替換算会計についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの商業簿記の範囲を網羅する。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目と並行して工業会計論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。授業進度は範囲の網羅を優先し,検定受験の際には希望によって対策を行うことを想定している。
 事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習(進む予定の箇所のテキストを読み,理解しにくい点を明らかにしておく)。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題(ワークによる演習とレポート作成による振り返り)。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する意志なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
総論
日々の手続きと決算整理,および月次決算についての理解し,正しく会計処理ができる。
2週 英米式決算法と財務諸表 決算と財務諸表について理解し,正しく会計処理ができる。
3週 収益と費用(1) 収益と費用の区分について理解し,役務収益と役務原価の会計処理を正しく行うことができる。
4週 収益と費用(2) 研究開発費およびその他の費用について理解し,正しく会計処理ができる。
5週 棚卸資産(1) 3分法ならびに売上原価対立法について理解し,正しく仕訳ができる。
6週 棚卸資産(2) 仕入売上にかかる消費税と商品の評価について理解し,正しく仕訳ができる。
7週 現金預金 現金および預金について理解し正しく会計処理ができる。
8週 中間試験 中間試験
2ndQ
9週 銀行勘定調整表 銀行勘定調整表について理解し正しく処理ができる。
10週 債券・債務 債券・債務について理解し正しく会計処理ができる。
11週 債務保証 債務保証について理解し,会計処理が正しくできる。
12週 有価証券(1) 有価証券を保有目的別に区分し,正しく処理ができる。
13週 有価証券(2) 異なる価格で購入した場合,および端数利息の会計処理が正しくできる。
14週 固定資産(1) 有形固定資産について理解し会計処理を正しく行うことができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000