環日本海社会経済史Ⅰ

科目基礎情報

学校	富山高等専門学校	開講年度	令和03年度 (2021年度)
授業科目	環日本海社会経済史Ⅰ
科目番号	0095	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	国際ビジネス学科	対象学年	3
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	なし。関連図書を参考資料として使用しつつ、講義ノートを主に用いて行う。適時資料も配付す る。
担当教員	岡本 勝規

到達目標

①古代から近世にかけて環日本海諸国おいて繰り返されてきた国際関係の破綻と再構築の状況について知見を得る。
②東アジアで卓越的な国際関係システムとして機能していた「朝貢・冊封体制」を理解した上で、日、朝、中の自律的・他律的な国際的位置づけを考える。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、基本的用語を理解した上で背景を読み解き、詳しく背景と歴史的意義を説明できる。	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、基本的用語を理解した上で背景を読み解き、詳しく背景を説明できる。	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、背景と歴史的意義を説明することができない。
評価項目2	「朝貢・冊封体制」の概念を理解した上で、その概念を使用して国際関係を読み解き、関係の背景と歴史的意義を説明できる。	「朝貢・冊封体制」の概念を理解した上で、その概念を使用して国際関係を読み解き、関係の背景を説明できる。	「朝貢・冊封体制」の概念を理解した上で、その概念を使用して、国際関係の背景や歴史的意義を説明することができない。

教育方法等

概要:

学習目標(授業の狙い)
(1)目標
地域間交渉の歴史を顧みて各地域が現在維持するbehaviorの背景を読み解く。
(2)概要
「国際性」の育成は、語学だけでは不十分である。考えてみよう。近代以降、日本ではハングルやロシア語、英語を操ることのできる人々が生産されてきた。しかし日本は朝鮮半島やソ連やアメリカと歴史的な禍根を残してきたのである。講義者はその原因を「behaviorに対する知識と理解が欠けていたため」とみる。そこでこの講義では、古代から近世にかけて環日本海地域で行われてきた地域間交渉の歴史を顧みる。

授業の進め方・方法:

教員単独による講義を実施する。

注意点:

　あらかじめ関連図書に目を通して通史部分は予習しておくこと。
　各学生の評価は、中間試験と期末試験のそれぞれで獲得した点数の平均値で決定する。　評価が60点に満たない学生は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた学生にあっては、その評価を60点とする。追認試験の評価方法および評価基準は本試験に準じる。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス	授業計画、到達目標、評価方法が理解できる。
		2週	朝鮮半島統一と環日本海諸国	朝鮮半島の統一を通じて、東アジアの政権が３つの地域 的枠組みに収斂していく過程が理解できる。
		3週	朝鮮半島統一と環日本海諸国	朝鮮半島の統一を通じて、東アジアの政権が３つの地域 的枠組みに収斂していく過程が理解できる。
		4週	朝鮮半島統一と環日本海諸国	朝鮮半島の統一を通じて、東アジアの政権が３つの地域 的枠組みに収斂していく過程の背景を説明できる。
		5週	朝鮮半島統一と環日本海諸国	朝鮮半島の統一を通じて、東アジアの政権が３つの地域 的枠組みに収斂していく過程の背景を説明でき、かつその歴史的意義を理解できる。
		6週	渤海国の外交と環日本海諸国	渤海国が行った外交を通じて、朝貢・冊封体制下の環日 本海地域における外交の過程が理解できる。
		7週	渤海国の外交と環日本海諸国	渤海国が行った外交を通じて、朝貢・冊封体制下の環日 本海地域における外交の過程が理解できる。
		8週	中間試験	前期開始以降中間試験実施より前に講義した内容に ついて理解度を測るために中間試験を行う。
	2ndQ
		9週	渤海国の外交と環日本海諸国	渤海国が行った外交を通じて、朝貢・冊封体制下の環日 本海地域における外交の過程に関する背景を説明できる。
		10週	渤海国の外交と環日本海諸国	渤海国が行った外交を通じて、朝貢・冊封体制下の環日 本海地域における外交の過程に関する背景を説明でき、かつその歴史的意義を理解できる。
		11週	宋の経済的繁栄と環日本海諸国	宋の経済発展によりもたらされた、東アジアにおける貿易 体制および国際経済の変容の様相を理解できる。
		12週	宋の経済的繁栄と環日本海諸国	宋の経済発展によりもたらされた、東アジアにおける貿易 体制および国際経済の変容の様相を理解できる。
		13週	宋の経済的繁栄と環日本海諸国	宋の経済発展によりもたらされた、東アジアにおける貿易 体制および国際経済の変容に関する背景を説明できる。
		14週	宋の経済的繁栄と環日本海諸国	宋の経済発展によりもたらされた、東アジアにおける貿易 体制および国際経済の変容に関する背景を説明でき、かつその歴史的意義を理解できる。
		15週	期末試験	中間試験より後、期末試験より前までに講義した内容に ついて理解度を測るために期末試験を行う。
		16週	答案返却、解説等	本科目の成績について確認する。

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	100	0	0	0	0	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0