財務会計論Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 財務会計論Ⅱ
科目番号 0104 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級商業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,正しく会計処理ができる。
2.決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成が十分にできる。
3.連結会計についての意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,十分に正しく会計処理ができる。株式会社の純資産や企業結合,税金について理解し,正しく会計処理ができる。株式会社の純資産や企業結合,税金について理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目2決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成が十分にできる。決算手続きおよび財務諸表の意義を理解し,各財務諸表の作成ができる。決算手続きおよび財務諸表の意義を理解が不十分で,各財務諸表の作成ができない。
評価項目3連結会計についての意義を理解し十分に正しく会計処理ができる。連結会計についての意義を理解し,正しく会計処理ができる。連結会計についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの商業簿記の範囲を網羅する。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目と並行して工業会計論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。授業進度は範囲の網羅を優先し,検定受験の際には希望によって対策を行うことを想定している。
 事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習(進む予定の箇所のテキストを読み,理解しにくい点を明らかにしておく)。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題(ワークによる演習とレポート作成による振り返り)。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する意志なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
固定資産(2)
リース会計,無形固定資産,ソフトウエア,投資その他の資産について理解し,正しく会計処理ができる。
2週 為替換算会計 外貨建取引,為替予約について理解し,正しく会計処理ができる。
3週 引当金 引当金について理解し,正しく会計処理ができる。
4週 法人税等 法人税等について理解し,正しく会計処理ができる。
5週 税効果会計 税効果会計について理解し,正しく会計処理ができる。
6週 株式会社の純資産 株式会社の資本について理解し,株式の発行,株主資本の計数の変動について理解し,正しく会計処理ができる。
7週 剰余金の配当等 剰余金の配当等について理解し,正しく会計処理ができる。
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 企業結合 企業結合について理解し,正しく会計処理ができる。
10週 株主資本等変動計算書 株主資本の計数の変動について理解し,正しく会計処理ができる。
11週 連結会計 個別財務諸表と連結財務諸表について理解し,説明できる。
支配獲得日の連結手続きが正しくできる。
12週 連結会計 支配獲得後の連結手続き,および連結1年度,連結2年度の会計処理が正しくできる。
13週 連結会計 連結会社相互間取引の相殺,および未実現利益の消去について理解し,正しく会計処理ができる。
14週 本支店会計 本支店会計の意義ついて理解し,決算手続き,総合損益,合併財務諸表の作成までの会計処理を正しくできる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000