財務会計論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 財務会計論Ⅰ
科目番号 0109 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級商業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.現金預金,債権債務,有価証券,固定資産等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。
2.収益と費用,為替換算会計について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。
3.株式会社の意義と資本,事業譲受,株式会社の税金について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現金預金,債権債務,有価証券,固定資産等,各個別論点について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。現金預金,債権債務,有価証券,固定資産等,各個別論点について理解し,正しく会計処理ができる。現金預金,債権債務,有価証券,固定資産等,各個別論点についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目2収益と費用,為替換算会計について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。収益と費用,為替換算会計について理解し,正しく会計処理ができる。収益と費用,為替換算会計についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目3株式会社の意義と資本,事業譲受,株式会社の税金について,十分に理解し,正しく会計処理ができる。株式会社の意義と資本,事業譲受,株式会社の税金について理解し,正しく会計処理ができる。株式会社の意義と資本,事業譲受,株式会社の税金についての理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの商業簿記の範囲を網羅する。
 財務会計は,企業の多様な経営活動を貨幣金額で捉え,企業をとりまく利害関係者に報告することを目的としている。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目履修と並行して工業会計論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。昨年度までと同様に,2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,目標点は決まっているので、進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。
 昨年度の検定結果が良好だったこともあって,全体として達成感があったように感じられる。授業進度は範囲の網羅を優先し,2級検定受験の際には,時間外に対策を行うことを想定している。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する医師なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
簿記一巡の手続き
日々の手続きと決算手続き,および財務諸表についての理解を確認する。
2週 現金預金 現金および預金,銀行勘定調整表について,理解し正しく処理ができる。
3週 債権債務 債権債務,クレジット売掛金,営業外手形,電子記録債権債務について,理解し正しく仕訳ができる。
4週 棚卸資産 商品の評価および割引と割戻について,ならびに売上原価対立法について理解し,正しく仕訳ができる。
5週 固定資産 定率法,200%定率法,生産高比例法による減価償却ができる。
6週 固定資産 無形固定資産,ソフトウエア,投資その他の資産について正しく処理ができる。
7週 債務保証 債務保証の会計処理が正しくできる。
8週 中間試験 中間試験
2ndQ
9週 引当金 引当金の会計処理が正しくできる。
10週 収益と費用 収益と費用の区分について理解し,役務収益と役務原価の会計処理を正しく行うことができる。
11週 為替換算会計 外貨建取引と為替予約について理解し,正しく処理ができる。
12週 株式会社の純資産 株式会社の意義と資本について理解し,株式の発行,剰余金の配当等,株主資本の計数の変動について,正しく処理ができる。
13週 企業結合 事業譲受と合併について理解し,他正しく処理ができる。
14週 税金 消費税と法人税等について理解し,正しく処理ができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000