流通システム論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 流通システム論Ⅰ
科目番号 0113 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 渡辺達朗、原頼利、遠藤明子、田村晃二(2008)『流通論をつかむ』有斐閣.
担当教員 那須野 育大

到達目標

流通システムの現状と役割について、理解を深める。
流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用して、個々の事例に関する自分の見解を述べられるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1流通システムの現状と役割について、幅広く説明できる。流通システムの現状と役割について、その一部を説明できる。流通システムの現状と役割について、説明できない。
評価項目2流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を十分に述べられる。流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を不十分ながらも述べられる。流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を述べられない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 本講の目的は、流通に関する基本的概念と理論的枠組みを習得し、流通システムの進化の方向性を展望することにある。「流通システム論Ⅰ」では、流通の構造と小売・卸売業について考察する。
授業の進め方・方法:
 講義形式で行うが、視聴覚教材を交えて実施する。
注意点:
 本講では、毎回提出する「授業のまとめ」(授業の要約・意見・感想を書いたもの)の内容を重視する。また、受講生の積極的な発言や意見交換を期待する。
 評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。評価方法と評価基準は、本試験に準じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 「流通システム論Ⅰ」の目的について、理解できる。
2週 流通と商業 流通の役割、品揃え形成活動、商業者の意義について、理解できる。
3週 流通の機能 需給接合機能、物流機能、補助的機能(流通金融と危険負担)について、理解できる。
4週 流通とモーダルシフト 鉄道貨物輸送の現状と課題について、理解できる。
5週 流通再編成の動向 流通再編成の状況、再編成を促す要因(ICT進化、流通のグローバル化、消費市場の変化)について、理解できる。
6週 小売業の役割と機能 小売業者の業種と業態、小売業における競争プロセスについて、理解できる。
7週 小売業の製品開発とブランド・マネジメント 製造業化する小売業、NBとPB、小売事業のブランド化について、理解できる。
8週 ビジネス事例研究(1) 経済の仕組みとビジネスについて、具体的事例に沿って理解できる。
2ndQ
9週 商業集積と中小小売業 小売業の立地と集積、中小小売業存続のあり方について、理解できる。
10週 卸売業の役割と機能 卸売業界における再編成の進展、メーカー・卸・小売の関係の変化、大規模小売への成長売業の意義について、理解できる。
11週 卸売業の構造変化 卸売業の停滞、上位集中化、再編について、理解できる。
12週 卸売業の機能強化 機能強化の量的側面と質的側面、機能強化の戦略的方向、ロジスティクス、物流業務の受託競争、小売本部機能の保管・代替について、理解できる。
13週 垂直的分化・統合、流通機能分担のあり方 流通専門業者の登場、流通における機能分担、機能分担に影響する要因、産出水準とオペレーション費用について、理解できる。
14週 ビジネス事例研究(2) 経済の仕組みとビジネスについて、具体的事例に沿って理解できる。
15週 期末試験 第1~14回の学習内容
16週 成績確認 答案返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験授業のまとめ相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力3020000050
専門的能力300000030
分野横断的能力200000020