管理会計論Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 管理会計論Ⅱ
科目番号 0114 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 大原簿記学校監修「日商簿記検定2級工業簿記テキスト」大原出版
担当教員 長谷川 博

到達目標

1.総合原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。
2.標準原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。
3.直接原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1総合原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。総合原価計算の意義を理解し,正しく会計処理ができる。総合原価計算の理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目2標準原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。標準原価計算の意義を理解し,正しく会計処理ができる。標準原価計算の理解が不十分で,正しく会計処理ができない。
評価項目3直接原価計算の意義を理解し,十分に正しく会計処理ができる。直接原価計算の意義を理解し,正しく会計処理ができる。直接原価計算の理解が不十分で,正しく会計処理ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 ビジネス界で評価の高い日商簿記検定2級を取得できることを目標に,そのうちの工業簿記の範囲を網羅する。
 財務会計は,企業の多様な経営活動を貨幣金額で捉え,企業をとりまく利害関係者に報告することを目的としている。
 本講義では,経営活動がどのように営まれるかをふまえながら,企業の経営活動がどのように記録,報告されるかを学習するために,生きた簿記の技術を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 当科目履修と並行して財務会計論を修得し,日商簿記検定2級を取得することを推奨する。昨年度までと同様に,2級合格に対応できるレベルで講義を進めるため,目標点は決まっているので、進度を極端に遅くするわけにはいかない。授業の進度に極力ついてくるように予習復習を行うこと。
 昨年度の検定結果が良好だったこともあって,全体として達成感があったように感じられる。授業進度は範囲の網羅を優先し,2級検定受験の際には,時間外に対策を行うことを想定している。
注意点:
 2級ではボリュームが大幅に増え,かなりハードになる。選択学生は,簿記の上位級を身につけることの有利さを理解し,相応の覚悟と目的意識を持って臨んでもらいたい。必要なのは,計画的に学習する意欲とそれを継続する医師なのである。
 評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は,本試験と同じとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
単純総合原価計算
完成品原価と月末仕掛品原価について理解し,正しく会計処理ができる。
2週 単純個別原価計算 材料の投入形態,および正常減損,正常仕損について理解し,正しく会計処理ができる。
3週 工程別総合原価計算 工程別総合原価計算について理解し,正しく会計処理ができる。
4週 組別総合原価計算 組別総合原価計算について理解し,正しく会計処理ができる。
5週 等級別総合原価計算 等級別総合原価計算について理解し,正しく会計処理ができる。
6週 標準原価計算 標準原価計算の目的と意義について理解し,完成品原価と月末仕掛品原価の計算ができる。
7週 標準原価計算 原価差異の計算ができ,パーシャルプランとシングルプランによる記帳ができる。
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 標準原価計算 直接材料費,直接労務費,製造間接費のそれぞれの差異の原因別分析ができる。
10週 原価・営業量・利益関係の分析 短期利益計画,損益分岐分析,原価分解について理解し,正しく分析,計算ができる。
11週 直接原価計算 全部原価計算と直接原価計算の違い,および意義について理解し,正しく会計処理ができる。
12週 直接原価計算 直接原価計算の勘定体系図を理解し,直接原価計算による損益計算書の作成ができる。
13週 直接原価計算 固定費調整について理解し,正しく会計処理ができる。
14週 検定試験の区分 検定試験の区分について理解し,それに向けた対策を行うことができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力4000001555
専門的能力3000001545
分野横断的能力0000000