環日本海社会経済史Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環日本海社会経済史Ⅲ
科目番号 0121 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし。関連図書を参考資料として使用しつつ、講義ノートを主に用いて行う。適時資料も配付する。
担当教員 岡本 勝規

到達目標

①古代以来続いてきた、「朝貢-冊封体制」を機軸とした環日本海地域における国際秩序のシステムが、「近代国際関係」を前提としたものへ変えられていったことを把握する。
②「近代国際関係」その知見を用いて、近代における環日本海諸国間の国際関係が説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「朝貢-冊封体制」を機軸とした環日本海地域における国際秩序のシステムが、「近代国際関係」を前提としたものへ変えられていったことを基本的用語を理解した上で把握し、詳しく背景と歴史的意義を説明できる。「朝貢-冊封体制」を機軸とした環日本海地域における国際秩序のシステムが、「近代国際関係」を前提としたものへ変えられていったことを基本的用語を理解した上で把握し、詳しく背景を説明できる。「朝貢-冊封体制」を機軸とした環日本海地域における国際秩序のシステムが、「近代国際関係」を前提としたものへ変えられていったことについて、背景と歴史的意義を説明することができない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標(授業の狙い)
(1)目標
地域間交渉の歴史を顧みて各地域が現在維持するbehaviorの背景を読み解く。
(2)概要
「国際性」の育成は、語学だけでは不十分である。考えてみよう。近代以降、日本ではハングルやロシア語、英語を操ることのできる人々が生産されてきた。しかし日本は朝鮮半島やソ連やアメリカと歴史的な禍根を残してきたのである。講義者はその原因を「behaviorに対する知識と理解が欠けていたため」とみる。そこでこの講義では、近代から現代にかけて環日本海地域で行われてきた地域間交渉の歴史を顧みる。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する。
注意点:
 あらかじめ関連図書に目を通して通史部分は予習しておくこと。
 各学生の評価は、中間試験と期末試験のそれぞれで獲得した点数の平均値で決定する。 評価が60点に満たない学生は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた学生にあっては、その評価を60点とする。追認試験の評価方法および評価基準は本試験に準じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業計画、到達目標、評価方法が理解できる。
2週 欧米列強の進出と環日本海諸国 ロシアの東進を中心に、清、朝鮮、日本に対する欧米列強の進出過程が把握できる。
3週 欧米列強の進出と環日本海諸国 ロシアの東進を中心に、清、朝鮮、日本に対する欧米列強の進出過程を把握した上で、その背景と歴史的意義が説明できる。
4週 明治新政府と環日本海諸国 明治新政府の日本の国境画定にまつわる外交活動とその結果について過程が把握できる。
5週 明治新政府と環日本海諸国 明治新政府の日本の国境画定にまつわる外交活動とその結果について過程を把握した上で、近代日本が環日本海地域における自らの政治的地位をどのように定めようとしたのか背景を説明できる。
6週 明治新政府と環日本海諸国 明治新政府の日本の国境画定にまつわる外交活動とその結果について過程を把握した上で、近代日本が環日本海地域における自らの政治的地位をどのように定めようとしたのか背景と歴史的意義を説明できる。
7週 中間試験 前期開始以降中間試験実施より前に講義した内容について理解度を測るために中間試験を行う。
8週 朝鮮半島を巡る争いと環日本海諸国 朝鮮半島の植民地化をねらって争った日、清、露の政策と結果に関し、その過程が把握できる。
2ndQ
9週 朝鮮半島を巡る争いと環日本海諸国 朝鮮半島の植民地化をねらって争った日、清、露の政策と結果について過程を把握した上で、近代における環日本海地域の勢力地図画定の背景を説明できる。
10週 朝鮮半島を巡る争いと環日本海諸国 朝鮮半島の植民地化をねらって争った日、清、露の政策と結果について過程を把握した上で、近代における環日本海地域の勢力地図画定の背景と歴史的意義を説明できる。
11週 辛亥革命と環日本海諸国 清における半植民地化の進行と辛亥革命の動向に関し、その過程を把握できる。
12週 辛亥革命と環日本海諸国 清における半植民地化の進行と辛亥革命の動向に関し、その過程を把握した上で、日本とロシアの対中政策と中国における共和制成立の背景と歴史的意義を説明できる。
13週 ロシア革命と環日本海諸国 ロシア革命発生に至る過程とその結果を把握した上で、その背景について説明できる。
14週 ロシア革命と環日本海諸国 ロシア革命発生に至る背景を把握した上で、ソビエト社会主義共和国連邦の成立が、環日本海諸国に与えた影響と歴史的意義を説明できる。
15週 期末試験 中間試験より後、期末試験より前までに講義した内容に
ついて理解度を測るために期末試験を行う。
16週 答案返却、解説等 本科目の成績について確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力0000000
専門的能力90001000100
分野横断的能力0000000