到達目標
①近代における環日本海諸国の国際関係の動向を把握し、帝国主義的膨張を企図する勢力同士あるいはそれへの対抗を企図する勢力との力関係から、国際関係の背景を説明できるようになる。
②日本の敗戦後、環日本海地域における国際関係がイデオロギーという新たな対抗軸で再編成された事を把握し、環日本海社会地域経済論Ⅰ・Ⅱを受講する基礎的知見を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 近代における環日本海諸国の国際関係の動向を把握し、帝国主義的膨張を企図する勢力同士あるいはそれへの対抗を企図する勢力との力関係から、国際関係の背景と歴史的意義を詳しく説明できる。 | 近代における環日本海諸国の国際関係の動向を把握し、帝国主義的膨張を企図する勢力同士あるいはそれへの対抗を企図する勢力との力関係から、国際関係の背景を詳しく説明できる。 | 近代における環日本海諸国の国際関係の動向に関し、帝国主義的膨張を企図する勢力同士あるいはそれへの対抗を企図する勢力との力関係から、背景と歴史的意義を説明することができない。 |
評価項目2 | 日本の敗戦後、環日本海地域における国際関係がイデオロギーという新たな対抗軸で再編成された事を把握し、その知見から再編成された国際関係の背景と歴史的意義を詳しく説明できる。 | 日本の敗戦後、環日本海地域における国際関係がイデオロギーという新たな対抗軸で再編成された事を把握し、その知見から再編成された国際関係の背景を詳しく説明できる。 | 日本の敗戦後に再編された環日本海地域における国際関係に関し、イデオロギーという新たな対抗軸を使って、背景と歴史的意義を説明することができない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
学習目標(授業の狙い)
(1)目標
地域間交渉の歴史を顧みて各地域が現在維持するbehaviorの背景を読み解く。
(2)概要
「国際性」の育成は、語学だけでは不十分である。考えてみよう。近代以降、日本ではハングルやロシア語、英語を操ることのできる人々が生産されてきた。しかし日本は朝鮮半島やソ連やアメリカと歴史的な禍根を残してきたのである。講義者はその原因を「behaviorに対する知識と理解が欠けていたため」とみる。そこでこの講義では、近代から現代にかけて環日本海地域で行われてきた地域間交渉の歴史を顧みる。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する。
注意点:
あらかじめ関連図書に目を通して通史部分は予習しておくこと。
各学生の評価は、中間試験と期末試験のそれぞれで獲得した点数の平均値で決定する。 評価が60点に満たない学生
は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた学生にあっては、その評
価を60点とする。追認試験の評価方法および評価基準は本試験に準じる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
中国国民革命の進展と環日本海諸国 |
国民党、共産党、軍閥などの勢力による中国国民革命の動向を把握する。
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2週 |
中国国民革命の進展と環日本海諸国 |
国民党、共産党、軍閥などの勢力による中国国民革命の動向を把握した上で、日本、ソ連、「朝鮮」の関わり方から三者の政治的意図を説明できる。
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3週 |
中国国民革命の進展と環日本海諸国 |
国民党、共産党、軍閥などの勢力による中国国民革命の動向を知ると共に、日本、ソ連、「朝鮮」の関わり方から三者の政治的意図と結果の歴史的意義を説明できる。
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4週 |
日本の植民地経営と環日本海諸国 |
「朝鮮」と「台湾」におけるインフラストラクチュア整備の事例を把握する。
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5週 |
日本の植民地経営と環日本海諸国 |
「朝鮮」と「台湾」におけるインフラストラクチュア整備の事例を把握した上で、日本における植民地の経済的位置づけをとその背景を説明できる。
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6週 |
日本のファシズム体制成立と環日本海諸国 |
日本の協調外交の挫折と恐慌の関係から、日本のファッショ化をもたらした背景を説明できる。
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7週 |
日本のファシズム体制成立と環日本海諸国 |
ファシズム体制化した日本による、満州事変から太平洋戦争へと到る大陸政策の動向と、環日本海地域への影響を把握する。
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8週 |
中間試験 |
後期開始以降中間試験実施より前に講義した内容について理解度を測るために中間試験を行う。
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4thQ |
9週 |
日本のファシズム体制成立と環日本海諸国 |
ファシズム体制化した日本による、満州事変から太平洋戦争へと到る大陸政策の動向を把握した上で、日本は環日本海地域において自らをどのような政治的立場に位置づけようとしたのか、思想的背景を説明できる。
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10週 |
日本のファシズム体制成立と環日本海諸国 |
ファシズム体制化した日本による、満州事変から太平洋戦争へと到る大陸政策の動向を把握した上で、日本は環日本海地域において自らをどのような政治的立場に位置づけようとしたのか、思想的背景と歴史的意義を説明できる。
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11週 |
戦後処理と環日本海諸国 |
朝鮮戦争を事例に、冷戦体制に基づく新たな国際秩序が形成されていく過程を把握する。
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12週 |
戦後処理と環日本海諸国 |
朝鮮戦争を事例に、冷戦体制に基づく新たな国際秩序が形成されていく過程を把握した上で、米ロ中のプレゼンスから冷戦体制が環日本海地域に与えた影響を説明できる。
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13週 |
戦後処理と環日本海諸国 |
国民党の台湾脱出と中華人民共和国の成立を事例に、冷戦体制に基づく新たな国際秩序が形成されていく過程を把握し、米ロ中のプレゼンスから冷戦体制が環日本海地域に与えた影響を説明できる。
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14週 |
戦後処理と環日本海諸国 |
北方領土問題を事例に、冷戦体制に基づく新たな国際秩序が形成されていく過程を把握し、米ロ中のプレゼンスから冷戦体制が環日本海地域に与えた影響を説明できる。
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15週 |
期末試験 |
中間試験より後、期末試験より前までに講義した内容について理解度を測るために期末試験を行う。
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16週 |
答案返却、解説等 |
本科目の成績について確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |