言語学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 言語学Ⅱ
科目番号 0122 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 Twenty-Six Short Essays on English(EIHOSHA)
担当教員 金川 欣二

到達目標

言語学に関する英文を理解し、自分の学んだ言語(日本語、英語、漢文、環日本海諸国語)を深く理解できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1言語学に関する英文を理解し、自分の学んだ言語(日本語、英語、漢文、環日本海諸国語)を深く理解できるようにする。英語の長文が読めて理解できる。英文が読めない。
評価項目2メタ言語能力がつく。日本語や英語、ほかの言語についての反省ができる。二つ以上の言語の関係を理解できない。
評価項目3コミュニケーション能力を発揮できるようになる。異文化の人々とも円滑にコミュニケートできる。コミュニケーション不全に陥る。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
言語学という学問の方法論とそれぞれの言語との違いを認識し、自分自身の立ち位置の「三角測量」ができるようにする。
授業の進め方・方法:
講義と購読を繰り返す。購読は各自の予習にしたがって訳してもらい、補足説明をしてもらう。による 言語学の講義と英文購読を総合敵に配置しながら、環日本海諸国語の知識を背景にしながら、言語学、英語学、国語学の発展を学び、日本語を含めたメタ言語能力を育んでいく。
注意点:
評価が60点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 History of Linguistics 比較言語学から構造主義、生成文法理論までの言語学の歴史を学ぶ。
2週 Word Formation in English 語形成について日本語やドイツ語などとの違いも含めて学ぶ。
3週 Spelling and English Pronunciation 英語のスペリングの複雑さの由来、失読症と英語の関係などを文字論を通して学ぶ。
4週 The Importance of Language 人間にとっての言語の重要性を他の動物のコミュニケーションなどと比較しながら学ぶ。
5週 Slang 俗語について、日英比較を通じて学ぶ。
6週 Language and Computers 自然言語と機械言語との違いを学び、同時にコンピューター・リテラシーについても学ぶ。
7週 English in Scotland スコットランドの言語など英語周辺の言語に触れて、言語変化のダイナミズムを学ぶ。
8週 中間試験 前半で学んだことを確認して、定着させる。
4thQ
9週 Pidgin English ピジンからクレオールまで新しい言語の発生を考え、同時に滅びゆく言語の問題も学ぶ。
10週 English and Other Indo-European Languages 印欧語全体を学び、比較言語学の知識の中で語派について学ぶ。
11週 Modern Linguistics チョムスキーの生成文法を中心に、新しい言語学の考え方に触れる。
12週 English Onomatopoeia オノマトペの楽しさ、日本語との違いなどを学ぶ。
13週 English through the Ages 英語の年代差から日本語での若者言葉などについても考える。
14週 Shakespeare and English 文学と言葉、特にシェイクスピアの言語について学ぶ。
15週 期末試験 後半で学んだことを確認して、定着させる。
16週 言語学のまとめ 言語学は直接は役に立たない科学ではあるが、メタ言語能力、メタ認識を得るためには欠かせないことを学ぶ。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合605510200100
基礎的能力100000010
専門的能力40551010070
分野横断的能力1000010020