環日本海社会経済史Ⅳ

科目基礎情報

学校	富山高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	環日本海社会経済史Ⅳ
科目番号	0130	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	国際ビジネス学科	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	川北稔・桃木至朗監修『最新世界史図説 タペストリー』帝国書院。その他、関連図書を参考資料として使用しつつ、講義ノートを主に用いて行う。適時資料も配付する
担当教員	岡本 勝規

到達目標

①古代から中世にかけて環日本海諸国おいて繰り返されてきた国際関係の破綻と再構築の状況について知見を得る。
②「朝貢・冊封体制」を維持しようとする営力と、作り替えようとする営力の概念について理解する。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、基本的 用語を理解した上で背景を読み解き、詳しく背景と歴史的意義を説明できる。	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、基本的用語を理解した上で背景を読み解き、詳しく背景を説明できる。	環日本海諸国間の国際関係の破綻と再構築の状況について、背景と歴史的意義を説明することができない。
評価項目2	国際関係の変容を、「「朝貢・冊封体制」を維持しようとする営力と、作り替えようとする営力」という視点で読み解き、変容の背景と歴史的意義を説明できる。	国際関係の変容を、「「朝貢・冊封体制」を維持しようとする営力と、作り替えようとする営力」という視点で読み解き、変容の背景を説明できる。	国際関係の変容を、「「朝貢・冊封体制」を維持しようとする営力と、作り替えようとする営力」という視点でもって、背景と歴史的意義を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 （経営学，外国語と異文化理解，情報処理の知識，技能を総合的に身につけ，それらを応用したビジネス活動ができる。）

教育方法等

概要:

学習目標(授業の狙い)
(1)目標
地域間交渉の歴史を顧みて各地域が現在維持するbehaviorの背景を読み解く。
(2)概要
「国際性」の育成は、語学だけでは不十分である。考えてみよう。近代以降、日本ではハングルやロシア語、英語を操ることのできる人々が生産されてきた。しかし日本は朝鮮半島やソ連やアメリカと歴史的な禍根を残してきたのである。講義者はその原因を「behaviorに対する知識と理解が欠けていたため」とみる。そこでこの講義では、古代から近世にかけて環日本海地域で行われてきた地域間交渉の歴史を顧みる。

授業の進め方・方法:

教員単独による講義を実施する。
（授業外学習・事前）授業内容を予習しておく。
（授業外学習・事後）授業内容に関して配付した資料をもとに復習をする。

注意点:

　あらかじめ関連図書に目を通して通史部分は予習しておくこと。
　各学生の評価は、中間試験と期末試験のそれぞれで獲得した点数の平均値で決定する。評価が60点に満たない学生
は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた学生にあっては、その評
価を60点とする。追認試験の評価方法および評価基準は本試験に準じる。

授業の属性・履修上の区分

遠隔授業対応

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	倭寇の発生と環日本海諸国	倭寇の発生と収拾の過程が理解できる。
		2週	倭寇の発生と環日本海諸国	倭寇の発生と収拾の過程が理解できる。
		3週	倭寇の発生と環日本海諸国	倭寇の発生と収拾の過程に関し、その背景を説明できる。
		4週	倭寇の発生と環日本海諸国	倭寇の発生と収拾の過程に関し、その背景を説明でき、かつその歴史的意義を理解できる。
		5週	日本の朝鮮侵略と環日本海諸国	豊臣政権による朝鮮侵略行動を通じて、倭寇収拾後の国際関係の危機と破綻の過程を理解できる。
		6週	日本の朝鮮侵略と環日本海諸国	豊臣政権による朝鮮侵略行動を通じて、倭寇収拾後の国際関係の危機と破綻の過程を理解し、背景を説明できる。
		7週	日本の朝鮮侵略と環日本海諸国	豊臣政権による朝鮮侵略行動を通じて、倭寇収拾後の国際関係の危機と破綻の背景が説明でき、かつその歴史的意義を理解できる。
		8週	中間試験	後期開始以降中間試験実施より前に講義した内容について理解度を測るために中間試験を行う。
	4thQ
		9週	日本の幕藩体制確立と環日本海諸国	徳川政権による朝鮮侵略後の戦後処理を通じて、環日本海地域における国際関係の再構築の過程を理解できる。
		10週	日本の幕藩体制確立と環日本海諸国	徳川政権による朝鮮侵略後の戦後処理を通じて、環日本海地域における国際関係の再構築に関し、その背景を説明できる。
		11週	日本の幕藩体制確立と環日本海諸国	徳川政権による朝鮮侵略後の戦後処理を通じて、環日本海地域における国際関係の再構築に関し、その背景を説明できると共に、歴史的意義を理解する。
		12週	日本の幕藩体制下における外交と貿易	幕藩体制下の日本において、４つの外交窓口を通じて行われた外交・貿易活動の仕組みを理解する。
		13週	日本の幕藩体制下における外交と貿易	幕藩体制下の日本において、４つの外交窓口を通じて行われた外交・貿易活動の仕組みを理解し、その影響を説明できる。
		14週	日本の幕藩体制下における外交と貿易	幕藩体制下の日本において、４つの外交窓口を通じて行われた外交・貿易活動の仕組みを理解し、その影響と歴史的意義を説明できる。
		15週	期末試験	中間試験より後、期末試験より前までに講義した内容について理解度を測るために期末試験を行う。
		16週	答案返却、解説等	本科目の成績について確認する。

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	100	0	0	0	0	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0