環日本海社会地域経済論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環日本海社会地域経済論Ⅰ
科目番号 0134 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし。関連図書を参考資料としつつ、講義ノートを主に用いて行う。適時資料も配付する。
担当教員 岡本 勝規

到達目標

①「環日本海」と言う地域的枠組みの発想が日本においてどのように生じたのか、歴史的経緯を把握し、その地域的枠組みを誰がどのように利用しようとしてきたのかを理解する。
②冷戦終結後の「環日本海」地域における各国の経済地理・政治地理的状況を把握し、それらからの各国間関係への影響を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「環日本海」と言う地域的枠組みの発想が日本においてどのように生じたのか、その歴史的経緯を把握・説明した上で、それと結びつけて当該地域的枠組みを日本の人々がどのように利用しようとしてきたのか、歴史的意義を含めて説明できる「環日本海」と言う地域的枠組みの発想が日本においてどのように生じたのか、その歴史的経緯を説明でき、かつ当該地域的枠組みを日本の人々がどのように利用しようとしてきたのかを説明できる。「環日本海」と言う地域的枠組みの発想が日本においてどのように生じたのか、その歴史的経緯を説明できない。
評価項目2冷戦終結後の「環日本海」地域における各国の経済地理・政治地理的状況を把握・説明した上で、それらからの各国間関係への影響を説明できる。冷戦終結後の「環日本海」地域における各国の経済地理・政治地理的状況を把握・説明できる。冷戦終結後の「環日本海」地域における各国の経済地理・政治地理的状況を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
学習目標(授業の狙い)
(1)目標
 「環日本海」という考え方の意義や将来展望を探り、自分たちが住む地域との関わりを考えさせる。
(2)概要
 「環日本海」という発想はその実現が繰り返し企図されてきた。しかしなから未だに目標の域に止まっており、まとまりのある地域として成立しているとは言い難い。講義ではこの観点に立ち、「環日本海」という考え方の意義や将来展望から、自分たちが住む地域(富山県、北陸地方など)の位置づけと関連を考えていく。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する。
注意点:
 事前に配布したプリント等の資料については事前に目を通しておくこと。
 各学生の評価は、中間試験と期末試験のそれぞれで獲得した点数の平均値で決定する。評価が60点に満たない学生は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた学生にあっては、その評価を60点とする。追認試験の評価方法および評価基準は本試験に準じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業計画、到達目標、評価方法が理解できる。
2週 環日本海という発想 「環日本海」という発想が生まれた背景を、日本の近代化に伴う地域構造の変化から探るため、近代化直前の日本の地域構造を理解する。
3週 環日本海という発想 「環日本海」という発想が生まれた背景を、日本の近代化に伴う地域構造の変化、特に人口移動の側面とその結果から理解する。
4週 環日本海という発想 「環日本海」という発想が生まれた背景を日本の近代化に伴う地域構造の変化、特にインフラストラクチュア整備の側面とその結果から理解する。
5週 環日本海という発想 「環日本海」という発想が生まれた背景を日本の近代化に伴う地域構造の変化、特に資本移動・蓄積の側面とその結果から理解する。
6週 環日本海という発想 「環日本海」という発想が生まれた背景を日本の近代化に伴う地域構造の変化、特に食料品など物資及びエネルギーの移動の側面とその結果から理解する。
7週 環日本海という発想-「脱却」と「対岸」- 地域構造の概念が「環日本海」に"昇華"される過程で、日本の人々が「対岸」どのように扱ってきたのか、戦間期の動きを中心に理解する。
8週 中間試験 前期開始以降中間試験実施より前に講義した内容について理解度を測るために中間試験を行う。
2ndQ
9週 環日本海という発想-「脱却」と「対岸」- 地域構造の概念が「環日本海」に"昇華"される過程で、日本の人々が「対岸」どのように扱ってきたのか、冷戦期の動きを中心に理解する。
10週 環日本海という発想-「脱却」と「対岸」- 地域構造の概念が「環日本海」に"昇華"される過程で、日本の人々が「対岸」どのように扱ってきたのか、冷戦後の動きを中心に理解する。
11週 環日本海の経済地理 冷戦後の環日本海地域の経済地理について各国の状況を理解する。
12週 環日本海の経済地理 冷戦後の環日本海地域の経済地理について各国の状況が各国間関係に与える影響を理解する。
13週 環日本海の政治地理 冷戦後の環日本海地域の政治地理について各国の状況を理解する。
14週 環日本海の政治地理 冷戦後の環日本海地域の政治地理について各国の状況が各国間関係に与える影響を理解する。
15週 期末試験 中間試験より後、期末試験より前までに講義した内容について理解度を測るために期末試験を行う。
16週 答案返却、解説等 本科目の成績について確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力0000000
専門的能力90001000100
分野横断的能力0000000