異文化コミュニケーション論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 異文化コミュニケーション論
科目番号 0169 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教員による配布教材
担当教員 西原 雅博

到達目標

1.異文化理解教育に関する概念を正しく理解して、口頭かつ文章で明瞭に説明することができる。
2.異文化理解教育に関する概念を正しく使って、自分の体験を解釈して適切に意味づけることができる。
3.自己の体験を意味づける過程を簡明な文章によって論理的、かつ、明瞭に説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
概念の理解力異文化理解教育に関する概念を正しく理解して、口頭かつ文章で明瞭に説明することができる。異文化理解教育に関する概念を正しく理解して、口頭かつ文章でおよそ説明することができる。異文化理解教育に関する概念を正しく理解して、口頭かつ文章で説明することができない。
体験の意義付け異文化理解教育に関する概念を正しく使って、自分の体験を解釈して適切に意味づけることができる。異文化理解教育に関する概念を使って、自分の体験を解釈して適切に意味づけることがおよそできる。異文化理解教育に関する概念を使って、自分の体験を解釈して適切に意味づけることができない。
文章表現力自己の体験を意味づける過程を簡明な文章によって論理的、かつ、明瞭に説明することができる。自己の体験を意味づける過程を簡明な文章によって論理的、かつ、明瞭に説明することがおよそできる。自己の体験を意味づける過程を簡明な文章によって論理的、かつ、明瞭に説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 授業では、異文化理解やコミュニケーション、英語観、英語文化に関する用語や概念、理論を紹介して、その用語、概念、理論と自分の体験とを結び付け、意味づけるような思考を促します。そうすることで、自分と他者との偏見や差別のない良好な人間関係を構築できる人になることを期待します。
授業の進め方・方法:
 グループディスカッション等、学生からのインプットと参加を促した授業を展開します。授業内容の切れ目を目安に全部で4回の小レポート、及び、学期末のレポートを書いてもらいます。評価はこれらに基づいて行います。
注意点:
 本科目では、60点以上の評価で単位を認定します。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができます。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション—異文化理解教育の必要— 私たちの周囲の「異文化」、異文化感受性発達モデル、「二つの親切」について考える。
2週 父性原理と母性原理 二つの原理の本質を理解して、自分の体験を意味づける。
3週 日米の子ども観、子育て観 日米の子ども観の差異に注目して、「厳しさ」と「自由」の多義性を考える。
4週 西洋合理主義—「風土論」— 「風土論」を使って異文化の背景を考察し、西洋合理主義の意義と限界を考察する。
5週 コミュニケーションの中の異文化 日英のコミュニケーション・スタイルの差異について考える。
6週 コミュニケーションの仕組み① 「暗号解読理論」の限界を「道順の説明」を通して考える。
7週 コミュニケーションの仕組み② 「協調の原理」と「関連性理論」の考察を通して、コミュニケーション実践への示唆を考える。
8週 英語観①—「シンデレラ」から「養子」へ— 現代社会における英語の多面性を考える。
2ndQ
9週 英語観②—「ゴジラ」:英語帝国主義論と「世界諸英語」という思想 英語文化の序列性という観点から、「英語支配」とそれに対抗する思想を考察する。
10週 「言語的距離」 日英語間での主語の機能、俳句の翻訳、否定疑問文の機能を考察して、日英語の「言語的距離」の異文化学習における意義を考える。
11週 複言語主義・多言語主義 これまで学習してきた我々の外国語を振り返り、これからの生き方におけるそれらの積極的意義について考察する。
12週 学びの表現① グループ作り・グループ活動
13週 学びの表現② グループ活動
14週 学びの表現③ グループ発表
15週 期末試験 学期末レポートでこれまでの学習の成果をチェックする。
16週 成績確認とまとめ 成績確認と学んだことのフィードバック。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート・発表相互評価出席・態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力050000050
専門的能力050000050
分野横断的能力0000000