マーケティング戦略論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 マーケティング戦略論
科目番号 0169 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じて教員よりレジュメ配布 / 参考教材:『3訂版 図解よくわかるこれからのマーケティング』(同文舘出版)『マーケティング思考力トレーニング』(フォレスト出版)など
担当教員 田嶋 雄太

到達目標

・汎用的な問題解決力・思考力を身につける。
・マーケティングの基礎から応用までを体系的に理解し、実社会で実践的に使用できる手法を身につける。
・社会人として必要な傾聴スキルやコミュニケーションスキルを醸成する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1マーケティングの思考法を駆使し、自分の力で問題の発見、現状分析、提案をひと通り行えるようになる。マーケティングの思考法を身につけ、教員や仲間からの助言を参考に問題の発見、現状分析、提案をひと通り行えるようになる。マーケティングの思考法について、理解が不十分で実際に活用することが出来ない。
評価項目2企業が実務として実施しているマーケティング活動について、その仕組みや工夫を説明でき、自らの意見を交えて改善案の提案ができる。企業が実務として実施しているマーケティング活動について、その仕組みや工夫を説明できる。企業が実務として実施しているマーケティング活動について、理解が不十分で説明ができない。
評価項目3グループワークの中で、講義で会得した知見を積極的にグループへ還元し、率先して他者をけん引している。グループワークの中で、講義で会得した知見を積極的にグループへ還元できる。グループワークの中で、講義で会得した知見を積極的にグループへ還元できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
4年次開講の「マーケティング論」で扱った学習内容を基礎とし、実生活や社会でマーケティングの手法を実践的に活用する方法を理解し、利用できるようになることを目的とする。
なお、この科目は、民間企業で実務経験のある教員が、その経験を活かし、実践的な見地から講義・グループワーク形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
本講義は、以下の構成を予定している。

序盤:マーケティング戦略立案に用いられるフレームワークを復習する。
中盤:“マーケティングトレース”の事例を通じて、実在する企業のマーケティング戦略の源泉を学ぶ。
終盤:実際に企業を選定し、自らマーケティングトレースを実践、プレゼンすることで身につけた知識のアウトプットを行う。

教員と学生相互の意見交換だけでなく、学生同士のディスカッションの機会も含めたアクティブラーニング形式で行う。
注意点:
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験は、本講義で取り扱うマーケティング戦略に関するレポートにて評価する。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
講義・グループワークへの積極的な参加を期待するとともに、ご協力いただく外部講師の方への謝儀を忘れないこと。
なお、本科目は学修単位を得るため、60時間相当の授業時間外学習を求める。
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと、適宜指示するレポート等研究活動に取り組むこと

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/重要語句の定義について 「マーケティング戦略論」の目的について理解できる。「戦略」と「戦術」の違いや「問題」と「課題」の意味の違いについて理解し区別できる。
2週 論理的思考力の源泉について マーケティング戦略を立てる上で重要な論理的思考力とは何か、いくつかの問いを元に理解する。
3週 マーケティングトレースとは何か?/ フレームワークの復習①(PEST・5Forces・3C) マーケティング戦略を立てる上で活用されるフレームワークの代表例(PEST・5Forces・3C)について理解できる。
4週 フレームワークの復習②(STP・4P) マーケティング戦略を立てる上で活用されるフレームワークの代表例(STP・4P)について理解できる。
5週 マーケティングトレース事例紹介① 実際に行われたマーケティングトレースの事例を参考に、具体的な手法を学ぶ。
6週 マーケティングトレース事例紹介② 実際に行われたマーケティングトレースの事例を参考に、具体的な手法を学ぶ。
7週 マーケティングトレース事例紹介③ 実際に行われたマーケティングトレースの事例を参考に、具体的な手法を学ぶ。
8週 個人ワーク マーケティングトレースの練習として、自分のキャリアをフレームワークに落としこんで分析し考察する。
2ndQ
9週 グループワークの主旨説明&チームビルディング① 後半のグループワークに関する主旨と内容を理解し、チームビルディングを通じて同じグループメンバーとの交流を深める。
10週 チームビルディング②&ヒアリング体験 チームビルディングを通じて同じグループメンバーとの交流を深め、建設的な議論を行う下地を作る。また、モデル顧客へのヒアリングを体験し、前半の講義で学んだ論理的思考やマーケティングトレースの手法を実践する。
11週 グループワーク① マーケティング戦略提案を行うためにグループ内で議論を交わし、情報を分析してプレゼンの準備を進める。
12週 グループワーク② マーケティング戦略提案を行うためにグループ内で議論を交わし、情報を分析してプレゼンの準備を進める。
13週 これまでの作業振り返り&情報の整理 今までのグループワークで議論された内容を整理し、現状確認と残りの作業計画について見直す。
14週 グループワーク③ マーケティング戦略提案を行うためにグループ内で議論を交わし、情報を分析してプレゼンの準備を進める。
15週 プレゼンテーション(問題解決提案) グループごとに準備した内容のプレゼンを行う。
16週 フィードバック&成績確認 プレゼン内容をもとに期末評価を行い、評価ポイントとともにフィードバックする。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートグループワーク態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合02080000100
基礎的能力052000025
専門的能力053000035
分野横断的能力0103000040