日本語と文化

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語と文化
科目番号 0274 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布
担当教員 久保 陽子

到達目標

演劇作品について、物語の読解だけではなく、舞台装置、照明、衣裳、音楽、小道具、俳優の身体の効果など、基本的な演劇の知識を習得する。また様々な演劇のジャンルに触れることで日本文化を知り、また我々が生きる時代や社会と芸術との関連について学んでいく。加えて作品に対する自分の考察、分析、調査等を書く力および議論するスキルも身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1演劇の基本的な知識を十分に身につけている。演劇の基本的な知識を身につけている。演劇の基本的な知識を身につけていない。
評価項目2作品について、読解、考察する力が十分にある。作品について、読解、考察する力がある。作品について、読解、考察する力がない。
評価項目3文章や口頭で自分の考えや調査を十分に表現できる。文章や口頭で自分の考えや調査を表現できる。文章や口頭で自分の考えや調査を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義では、主として演劇(舞台芸術)について学んでいく。演劇は舞台装置、照明、衣裳、音楽、小道具…そして俳優の身体を通して物語世界が舞台上にあらわれるところに面白さがある。このような演劇の特徴を知り基本的な知識を深めながら、作品を読解・鑑賞していく。加えて作品に対する自分の考えを書く力、議論するスキルも養っていく。
授業の進め方・方法:
最初に演劇(舞台芸術)について基本的な知識を講義する。その後、いくつかの作品を鑑賞し、それについて観劇レポートを書く。受講者たちのレポートを共有することで、様々な考えがあることを理解しながら作品および演劇の理解を深めていく。
注意点:
できれば実際に演劇を鑑賞してみてください。なお、状況に応じて、受講生と相談のうえ、授業内容を変更する可能性がありますがご了承ください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の概要を理解する
2週 演劇とは何か1 日本における演劇や劇場の実状を知る
3週 演劇とは何か2 他の芸術と比較して演劇の特徴を知る
4週 演劇とは何か3 日本にある多様な演劇のジャンルを知る
5週 落語を鑑賞する 春風亭一之輔の落語を鑑賞する
6週 落語について 落語の基本的な知識を習得するとともに、作品を理解する
7週 90年代の演劇を鑑賞する 三谷幸喜の演劇を鑑賞する
8週 現代演劇について 現代演劇の基本的な知識を習得するとともに、作品を理解する
2ndQ
9週 歌舞伎を鑑賞する 野田秀樹の歌舞伎を鑑賞する
10週 歌舞伎について 歌舞伎の基本的な知識を習得するとともに、作品を理解する
11週 宝塚を鑑賞する 「ベルサイユのばら」を鑑賞する
12週 宝塚について 宝塚の基本的な知識を習得するとともに、作品を理解する
13週 近代能楽集を鑑賞する 三島由紀夫の近代能を鑑賞する
14週 能について 能の基本的な知識を習得するとともに、作品を理解する
15週 ディスカッション 討論を通じて、これまでの振り返りを行う。
16週 期末試験(レポート) 理解度・到達度をレポート形式の試験により行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合300040300100
基礎的能力15002015050
専門的能力0000000
分野横断的能力15002015050