異文化コミュニケーション論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 異文化コミュニケーション論
科目番号 0287 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 鍋倉健悦「異文化コミュニケーション」丸善ライブラリーその他
担当教員 金川 欣二

到達目標

1.外国での生活体験を通して、言語を正確にかつ積極的に使うことの重要性を認識するとともに、その達成に努力することができる。
2.文化人類学、言語学、比較文学を通して、自分自身の文化を見つめ直す。
3.言語的コミュニケーションを軸にして主体的に生活できるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
言語力言語を正確にかつ積極的に使うことの重要性を認識するとともに、その達成に努力することができる。言語を正確に使うことの重要性を認識し努力することができる。言語を正確かつ積極的に使うことための努力しない。
異文化コミュニケーション各言語の背景にある欧米文化、とくに主語と動詞を明確にする因果関係のコミュニケーションスタイルに気づき、これを新たに構築しようと努力することができる。言語の背景にある欧米文化の主語と動詞を明確にするコミュニケーションスタイルの構築することができる。主語と動詞を明確にするコミュニケーションスタイルを学ぼうとしない。
言語的コミュニケーション規則、約束、期限を遵守でき、言語的コミュニケーションを軸にして主体的に生活できるようになること。規則、約束、期限を遵守でき、主体的に生活できるように努力をすること。言語による主体的な生活を作ろうとしない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 日本語、英語、漢文、そして環日本海言語の中国語、ロシア語、韓国語を通して、自分の文化を再認識する。偏見などを持たないように、自分の立ち位置を考え、円滑なコミュニケーションを目指す。所定のレポートと現地での学業成績や出席状況を提出して単位が付与される。
授業の進め方・方法:
 アクティブラーニングで、授業貢献度も考慮する。さまざまな事例を出すことによって、日本文化や自分の学んだ言語やホームステイなどで体験した文化を考える。毎回レポートを提出させる。
注意点:
 コミュニケーションのあり方を考えるので、積極的な参加が要請される。評価の方法は上記を参照のこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 異文化とは自分の文化以外のすべて 異文化とは異国の文化ではない。自分自身の相対化も含めて考える。
2週 日英語比較1 日本語と英語の表現、コミュニケーション手段の違いを考える。
3週 日英語比較2 日本語の特徴はなにか?特殊な言語なのか?を考える。
4週 NVC、パラ言語など言語以外のコミュニケーション
しぐさで通じあえるのか?アイコンタクトは必然なのか?普遍と特殊を考える。
5週 文化と身体 五感は世界共通なのか?普遍と特殊を考える。
6週 文化と認識 西洋人の見方、東洋人の見方、文化が認識に与える影響を考える。
7週 表象の記号論 世界を記号として見ること、物語や世界の読み方を考える。
8週 食と文化 料理、悪食、タブー、テーブルマナーの文化的な違いを考える。
2ndQ
9週 社会言語学 コミュニケーション能力とは何か?社会と言葉の関係を考える。
10週 衣装の表象 人間は「裸のサル」か?なぜセーラー服だったのか?
11週 映画に表象された異文化 映画は異文化を扱う。同時に自文化のうぬぼれ鏡であることを学ぶ
12週 外国に欠如する日本文化
日本に欠如する外国文化
花見や忘年会、日本語の「よろしく」など外国にないモノを考える。
13週 世界の自然観・宗教観 日本だけが自然観が豊かなのだろうか?宗教とともに考える。
14週 日本人論 日本文化や日本人は特殊なのか、日本人論を概略して現代日本を考察。
15週 最終テスト 異文化コミュニケーションで理解したことをチェックする。
16週 確認とまとめ 成績確認と学んだことのフィードバック。バントゥ語にも触れる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート・発表相互評価出席・態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合206002000100
基礎的能力0000000
専門的能力0400100050
分野横断的能力20200100050