総合国語ⅠA

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 総合国語ⅠA
科目番号 0007 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 国語総合改訂版現代文編・古典編(大修館書店)
担当教員 近藤 周吾

到達目標

 義務教育レベルの国語力を発揮できる。根拠に基づき、論理的に文章を読み、理解することができる。主体的に調査を行い、調査の内容を要約したり、自らの意見を述べたりできる。漢字の読み書きについては、まずは義務教育レベルの復習と定着を目指す。故事成語を理解し、表現に活用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1義務教育レベルの漢字を読み書きできる。義務教育レベルの漢字を8割以上読み書きできる。義務教育レベルの漢字を8割以上読み書きできない。
評価項目2論理的文章を構成を意識して読解することが十分できる。論理的文章を構成を意識して読解することがある程度できる。論理的文章を構成を意識して読解することができない。
評価項目3文学的文章を語りに注意しながら読解することが十分できる。文学的文章を語りに注意しながら読解することがある程度できる。文学的文章を語りに注意しながら読解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 論理的な文章、文学的な文章、漢文等を扱いながら、国語の総合力を養っていく。
授業の進め方・方法:
講義形式を主とするが、調べ学習などを行い表現教育にも力を入れていく。義務教育レベルの漢字については、毎時、小テストを実施する。
注意点:
 受け身ではなく、積極的に授業に参加してほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
富士山のカタチ
授業の概要と成績評価の方法を理解できる。評論文を読み、全体の構成を理解できる。
2週 富士山のカタチ
構成や表現に注意しながら、細部の内容を理解できる。
3週 富士山のカタチ 構成や表現に注意しながら、細部の内容を理解できる。
4週 富士山のカタチ 構成や表現に注意しながら、細部の内容を理解できる。全体の主張を要約できる。
5週 漢文入門 漢文を読む意義を理解できる。漢文訓読の規則を理解し、音読できる。
6週 漢文入門
故事成語
漢文を音読できる。書き下し文にすることができる。故事成語を理解したり表現に生かしたりできる。漢文入門で学んだ知識を使い、音読したり書き下し文に改めたり口語訳したりできる。
7週 故事成語 故事成語を理解したり表現に生かしたりできる。漢文入門で学んだ知識を使い、音読したり書き下し文に改めたり口語訳したりできる。
8週 前期中間試験 これまでの理解を確認する。
2ndQ
9週 羅生門 全文を音読できる。主題を捉えたり解釈したりすることができる。自らの考えを表現できる。
10週 羅生門
語りの構造に注意しながら細部の内容を理解できる。
11週 羅生門
語りの構造に注意しながら細部の内容を理解できる。
12週 羅生門
語りの構造に注意しながら、
細部の内容を理解できる。
13週 他者を理解するということ
構成や表現に注意しながら、
細部の内容を理解できる。
14週 他者を理解するということ
構成や表現に注意しながら、
細部の内容を理解できる。
15週 期末試験 これまでの復習と定着を図る。
16週 期末試験の解答・復習 答案返却。これまでの復習と定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701000515100
基礎的能力55100051585
専門的能力0000000
分野横断的能力150000015