総合国語ⅠA2

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合国語ⅠA2
科目番号 0007 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「現代の国語」「言語文化」(大修館書店)
担当教員 久保 陽子

到達目標

調べる、整理する、思考する、書く、といった学習に必要となる基本を学習する。必要に応じて文献を調査し、正しく引用し、自分の意見を論理的に話したり、書いたりできるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて効果的に作成できる。実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて作成できる。実用的な文章を、適切な形式や語句を用いて作成できない。
評価項目2常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が8割以上書ける。常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が8割書ける。常用漢字の音訓を正しく使える。常用漢字が書けない。
評価項目3文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、根拠に基づき自分の意見を述べることができる。文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。文学的な文章に描かれた人物やものの見方を理解し、自分の意見を述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
文学的な文章に描かれる登場人物の心情やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べたり、他者の意見を理解することで、国語の総合力を養っていく。作品の読解を通して、自分の生きる社会や文化について考えを深めていく。
また論理的な文章の読解を通して、言葉で書かれた情報を的確に整理、理解し、読解・発信する力を養う。
授業の進め方・方法:
義務教育レベルの漢字については、毎時、小テストを実施し、読み・書きの定着を図る。教科書の内容については基本的には講義形式だが、調べ学習や発表等、受講生から積極的な参加をうながしたい。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
注意点:
 受け身ではなく、積極的に授業に参加してほしい。授業内容については、状況に応じて受講生と相談のうえ変更する可能性もあるのでご了承ください。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
自己紹介
国語を学ぶ意義について自分の言葉で説明できる。
2週 文学的な文章の読解1ー1
-短歌・俳句・詩
伝統的な表現を味わい、表現形式や歴史について説明できる。
3週 文学的な文章の読解1ー2
-短歌・俳句・詩
作家や作品の時代背景について整理し、説明できる。
4週 文学的な文章の読解1ー3
-短歌・俳句・詩
語句、リズム、レトリックなど、作品の表現を味わいながら、作品を読解することができる。
5週 文学的な文章の読解1ー4
-短歌・俳句・詩
創作や意見の発表を工夫して行える。
6週 論理的な文章の読解1ー1
-他者と交流する
各段落の細部を検証し、語句や論旨を捉えることができる。
7週 論理的な文章の読解1-2
-他者と交流する 
全体の構造を理解し、作品に対する自分の意見を表現できる。
8週 前期中間試験 これまでの知識の定着をはかる。
4thQ
9週 論理的な文章の読解2ー1
-主張を吟味する
全体を音読し、段落分けをすることができる。
10週 論理的な文章の読解2ー2
-主張を吟味する
各段落の細部を検証し、語句や論旨を捉えることができる。
11週 論理的な文章の読解2ー3
-主張を吟味する
文章の構成や筆者の主張を理解できる。
12週 論理的な文章の読解3ー1
-考えを発信する
全体を音読し、段落分けをすることができる。
13週 論理的な文章の読解3ー1
-考えを発信する
各段落の細部を検証し、語句や論旨を捉えることができる。
14週 論理的な文章の読解3ー1
-考えを発信する
口頭発表を工夫して行える。
15週 後前期期末試験 これまでの知識の定着をはかる。
16週 期末試験の解答・復習 答案返却。これまでの復習と定着を図る。自己の学習到達度を知る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3後6
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3後6
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後3,後4,後5
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後3,後4,後5
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3後3,後4,後5
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3後6,後7
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3後6,後7
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3後6,後7
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後6,後7
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3後6,後7
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後6,後7
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3後9,後10
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後9,後10
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後9,後10
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後9,後10
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後9,後10
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後9,後10
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後14
合意形成のために会話を成立させることができる。3後14
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後13
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後12
複数の情報を整理・構造化できる。3後12
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後12
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後14
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後14
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後14
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後14
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後7
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後7
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後7
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後14
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後14
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後7
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後7
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3後7
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3後7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85000015100
基礎的能力6500001580
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020