校内練習船実習A

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 校内練習船実習A
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 乗船実習ノート、専門教科で使用中の教科書
担当教員 金山 恵美

到達目標

1.船内生活に必要な知識及び慣海性を身につける。
2.船舶の運航に必要な船員の職務を理解する。
3.非常部署操練の意味を理解し、安全に実行する。
4.海図の見方やGPS船位記入等基本的な取扱いを身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船内生活に必要な知識及び慣海性を十分理解し実行できる。船内生活に必要な知識及び慣海性を理解し実行できる。船内生活に必要な知識及び慣海性を理解できない。
評価項目2船舶の運航に必要な主要な職務を十分理解できる。船舶の運航に必要な主要な職務を理解できる。船舶の運航に必要な主要な職務を理解できない。
評価項目3非常部署操練の意味を十分理解し、安全に実行できる。非常部署操練の意味を理解し、安全に実行できる。非常部署操練の意味を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
練習船による乗船実習、停泊時の夜間講義
授業の進め方・方法:
・学事予定に定められた日程で実施する。
・実習1週間前に各自に実施要項を配布する。
・乗船後実習ノートを配布する。
注意点:
・必ず乗船すること。欠席する場合はその理由を担任に連絡すること。
・乗船しなかった場合は、不認となり進級できないことになる。(学生便覧必読)
・所定の理由書を提出して欠席した者については、後日乗船の日時を指示する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実習内容の説明 実習内容を理解する
2週 船橋、船首及び船尾部署の入出港準備及び作業要領 船橋、船首及び船尾部署の入出港準備及び作業要領
3週 係船機取扱い要領 係船機取扱い要領
4週 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞
5週 乗船中の諸注意・船内秩序 乗船中の諸注意
6週 非常部署、救命胴衣着用法 非常、救命胴衣の着用法
7週 乗組員の管理、組織 船内組織と乗組員の職務
8週 航海計器 航海計器の名称
2ndQ
9週 航海計器 航海計器の役割
10週 レーダー装置 船橋当直におけるレーダーの役割
11週 航海当直中の観測及び記載事項 航海当直中の観測及び記録事項を行う
12週 見張り要領及び双眼鏡の使用法 見張り要領及び双眼鏡の使用法を知る
13週 機関制御室の入出港準備及び作業要領 機関制御室の入出港準備及び作業要領
14週 海事法令及び国際条約 船内生活から生ずるごみ処理
15週 舶用英語 舶用英語
16週 期末試験 期末試験
後期
3rdQ
1週 実習内容の説明 実習内容を理解する
2週 船内作業の安全 船橋、船首及び船尾部署の入出港準備及び作業要領
3週 係船機取扱い要領 係船機取扱い要領
4週 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞
5週 航海当直 航海当直
6週 手動操舵 手動操舵
7週 見張り及び報告要領 見張り及び報告要領
8週 GPSによる船位測定 GPSによる船位測定
4thQ
9週 船舶の出力装置 船舶の出力装置の作動原理
10週 係船設備と係船索の名称 係船設備と係船索の名称
11週 船内作業の安全 係船機の名称と運転及び手先信号
12週 機関当直、保安及び一般 機関当直基準
13週 機関室諸装置及び機器配置 機関室諸装置及び機器配置
14週 訓練 防火部署、退船部署
15週 舶用英語 舶用英語
16週 期末試験 成績評価、確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)地文航法海図に記載されている海図図式や航路標識を説明できる。1
水路書誌を利用して、航海に必要な情報を収集することができる。1
航路標識の種類と名称、意味を説明できる。1
船位測定に用いる方法の種類とその特徴を説明できる。1
交差方位法・レーダ等により船位を求めることができる。1
操船論入出港計画について、入港コース、入港前の減速位置についてその意味を説明できる。1
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(航海)【実験・実習能力】練習船実習船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。3
船内においてコミュニケーション(英語を含む)をとる方法を説明できる。3
船舶儀礼(満船飾、船飾、船の儀礼式)について説明できる。3
航海当直の役割を説明できる。3
航海計器等を運用し、航海に必要な情報を活用することができる。3
防火部署、防水部署など保安応急部署について説明できる。3
狭水道航海、狭視界航海法、荒天航海法について説明できる。3
航海海域を理解して必要な情報を収集し、航海計画を立案できる。3
船舶安全法による船舶検査について説明できる。3
船体の保守整備作業について説明できる。3
航海における気象観測の必要性を理解し、観測を行うことができる。3
主機関運転のための過程を説明できる。3
停泊当直の意義を理解し、当直を行うことができる。3
入出港部署について理解し、実施できる。3
錨泊作業の手順を説明できる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1
目標の実現に向けて計画ができる。1
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1
法令やルールを遵守した行動をとれる。1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。1
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。1
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。1
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。1
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。1

評価割合

試験航海実習相互評価態度ポートフォリオその他合計合計
総合評価割合255002500100200
基礎的能力255002500100200
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000