船舶基礎力学B

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 船舶基礎力学B
科目番号 0033 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 商船高専キャリア教育研究会 船に学ぶ基礎力学 海文堂
担当教員 保前 友高

到達目標

1.力のモーメントを説明でき、求めることができる。
2.偶力のモーメントを説明でき、これを利用して力の移動ができる。
3.重心の位置と安定について説明でき、解を求められる。
4.力のつりあいを説明でき、つりあっている状態のときに作用する力の大きさを求められる。
5.並進運動とともに回転運動する剛体の運動を解くことができる。
6.仕事について説明でき、求めることができる。
7.エネルギーについて説明でき、求めることができる。
8.講義で扱う専門用語のうち主なものを英訳できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1明確に説明でき、ただちに値を求めることができる。説明でき、値を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。値を求めることもできない。
評価項目2明確に説明でき、ただちに解を求めることができる。説明でき、解を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。解を求めることもできない。
評価項目3明確に説明でき、ただちに解を求めることができる。説明でき、解を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。解を求めることもできない。
評価項目4明確に説明でき、ただちに値を求めることができる。説明でき、値を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。値を求めることもできない。
評価項目5ただちに解を求めることができる。解を求めることができる。多少時間がかかってもよい。解を求めることもできない。
評価項目6明確に説明でき、ただちに解を求めることができる。説明でき、解を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。解を求めることもできない。
評価項目7明確に説明でき、ただちに値を求めることができる。説明でき、値を求めることができる。多少時間がかかってもよい。説明できない。値を求めることもできない。
評価項目8英訳し活用できる。英訳できる。英訳できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教員単独の講義形式で行う。
授業の進め方・方法:
授業中は、ホワイトボードに板書した内容のノートをとることが求められる。
毎回の授業で1枚の課題プリントを配布する。プリントには、各回の授業の目標が明示されており、問題は、目標に対応した授業で扱う内容の問題である。毎回、次回の授業の前日までに解答を提出することが求められる。
次回の授業の始めに、復習を兼ね、前回の課題の答合わせを行う。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
注意点:
船舶職員法養成施設必要履修科目(機関コース学生に限る)
3 機関に関する科目(その三)
三 力学及び流体力学
(1) 物体の運動,力,モーメント,圧力及び仕事

評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・シラバスの説明と評価の方法
・力のモーメント
・シラバス・評価の方法を理解する。
・力のモーメントの意味を説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
・質点の変位が時刻の関数としてあらわされる場合に変位、速度、加速度を求め、図示できる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
2週 ・偶力 ・偶力について説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
3週 ・重心 ・重心・安定について説明でき、重心の位置や値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
4週 ・慣性モーメント ・慣性モーメントについて説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
5週 ・静止する剛体 ・静止する剛体に作用する力、力のモーメントを説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
6週 ・回転を伴わない並進運動 ・回転を伴わない並進運動を解ける。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
7週 ・並進運動を伴わない回転運動 ・並進運動を伴わない回転運動を解ける。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
8週 ・中間試験 ・中間試験
4thQ
9週 ・中間試験の復習
・並進運動とともに回転する剛体の運動
・中間試験で解けなかった問題を解ける。
・並進運動とともに回転する剛体の運動を解ける。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
10週 ・船の運動 ・船の実際の運動の例題を解ける。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
11週 ・仕事1 ・仕事について説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
12週 ・仕事2 ・ばねのする仕事、回転の仕事などについて説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
13週 ・動力 ・動力について説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
14週 ・エネルギー ・エネルギー、エネルギー保存の法則について説明でき、値を求めることができる。(何も見ずに課題の問題を解ける。)
15週 ・期末試験 ・期末試験
16週 ・期末試験の返却、復習 ・期末試験で解けなかった問題を解ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学仕事と仕事率に関する計算ができる。3後11,後12,後13
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3後14
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3後14
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3後14
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3後14
力のモーメントを求めることができる。3後1,後2
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後5,後6,後7
重心に関する計算ができる。3後3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後4
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3後7,後9
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)材料力学等速度運動及び等加速度運動問題を認識し、計算できる。4後6
ニュートンの第二法則を用いて、基本的な1、2自由度系の運動方程式を立てることができる。4後9

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100