歴史Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史Ⅰ
科目番号 0040 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 主教材 『歴史総合 近代から現代へ』山川出版社(検定教科書)
副教材 『詳説 世界史図録 第4販』山川出版社
    『詳説 日本史図録 第9版』山川出版社
担当教員 横田 数弘

到達目標

地理的知識を再確認しつつ、近代史(近代化過程)を学び、異文化理解を深める。各地域・各時代の政治支配構造、社会経済構造、宗教などを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各地域の地理的諸条件(地域固有の事情)を理解した上で、自分なりに社会的事象を考察し、論ずることができる。各地域の地理的諸条件(地域固有の事情)を理解した上で、自分なりに社会的事象を考察することができる。各地域の地理的諸条件(地域固有の事情)を理解できず、自分なりに社会的事象を考察することができない。
評価項目2先史・古代の世界史的知識を獲得した上で、自分なりに社会的事象を考察し、論ずることができる。先史・古代の世界史的知識を獲得した上で、自分なりに社会的事象を考察できる。先史・古代の世界史的知識を獲得することができず、自分なりに社会的事象を考察することができない。
評価項目3近現代の世界史・日本史に関する知識を獲得した上で、自分なりに社会的事象を考察し、論ずることができる。近現代の世界史・日本史に関する知識を獲得した上で、自分なりに社会的事象を考察することができる。近現代の世界史・日本史に関する知識を獲得できず、自分なりに社会的事象を考察することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1)目標 各時代の政治・経済・宗教・文化を学ぶことを通して、社会の有為な形成者として必要な歴史的教養(歴史的な知識や物の見方・考え方)を身につける。今年度の中心課題は近代化を問うことである。地球史・人類史を概観した後、近代化過程を考察していきたい。
(2)概要 本年次では、近代の世界史・日本史を考究することを中心課題とする。その前段階として、地理的知識や先史時代や古代文明期など前近代についても学んでいく。対象となる時期は、15世紀末から19世紀初頭である。教科書の内容を均等に進めるのではなく、近代化過程という特定のテーマを深く掘り下げて考察していくこととする。内容は、幕藩体制下の日本を取り巻くアジア情勢、「大航海時代」以降のヨーロッパ(そしてアメリカ)であり、これらが如何に変化していったのか、具体的に検討していきたい。
授業の進め方・方法:
授業担当教員単独で実施する講義中心の授業だが、個別の作業課題も随時実施する予定である。地域ごとに歴史を紐解いていくが、そのために必要な地理的知識についても、必要に応じて講じていく。また、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった一神教や、仏教などの宗教に関する講義も折に触れて実施したい。
注意点:
年度末の評価が50点に満たない者は、願い出により、次年度に実施する追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 はじめに ガイダンス(年間日程とシラバスの説明)
歴史を学ぶ意義について
現代の課題(教科書p.230以降など参照)
2週 地球史・人類史概観Ⅰ 宇宙創成
人類誕生より前の地球史
3週 地球史・人類史概観Ⅱ 人類の出現
4週 地球史・人類史概観Ⅲ 農耕・牧畜の始まり
古代文明(1) メソポタミア文明
古代文明(2) エジプト文明
5週 地球史・人類史概観Ⅳ 古代文明(3) ギリシアとローマ
気候変動と人類史のこれまで(古代・中世・近代・現代を眺めてみる)
6週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅰ 西・南アジアのイスラーム帝国
7週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅱ  東南アジア
8週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅲ 東アジア(1)
2ndQ
9週 前期中間試験 これまでの学習内容の確認
10週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅳ 東アジア(2)
11週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅴ
日本(1) 幕藩体制下の社会と政治
12週 アジア諸地域の繫栄と日本Ⅵ 日本(2) 幕藩体制下の経済
13週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅰ ルネサンス(1)
14週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅱ ルネサンス(2)
15週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅲ 主権国家体制の形成(1)
16週 前期末試験 前期中間試験以降の学習内容の確認
後期
3rdQ
1週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅳ 主権国家体制の形成(2)
2週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅴ 宗教改革(1)
3週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅵ 宗教改革(2)
4週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅶ 大航海時代 ヨーロッパ人の海外進出(1)
5週 ヨーロッパにおける主権国家体制の形成とヨーロッパ人の海外進出Ⅷ 大航海時代 ヨーロッパ人の海外進出(2)
6週 ヨーロッパ経済の動向と産業革命Ⅰ ヨーロッパ経済の動向(1)
7週 ヨーロッパ経済の動向と産業革命Ⅱ ヨーロッパ経済の動向(2)
8週 ヨーロッパ経済の動向と産業革命Ⅲ 産業革命(1)
4thQ
9週 後期中間試験 後期のこれまでの学習内容の確認、
10週 ヨーロッパ経済の動向と産業革命Ⅳ 産業革命(2)
11週 ヨーロッパ経済の動向と産業革命Ⅴ 産業革命(3)
12週 アメリカ独立革命とフランス革命Ⅰ アメリカ独立革命(1)
13週 アメリカ独立革命とフランス革命Ⅱ アメリカ独立革命(2)
14週 アメリカ独立革命とフランス革命Ⅲ フランス革命(1)
15週 アメリカ独立革命とフランス革命Ⅳ フランス革命(2)
16週 学年末試験 後期中間試験以降の学習の確認・成績確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力3000010040
専門的能力300005035
分野横断的能力200005025