歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0043 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新詳世界史B』帝国書院、『最新世界史図説 タペストリー』帝国書院
担当教員 横田 数弘

到達目標

西欧史を中心とした学習を通じて、現代の国際社会がいかにして形成されてきたのかを理解する。教養としての知識に加え、歴史的事象・社会全体の見方・考え方を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1西洋史における重要な出来事や人物に関して、詳細かつ正確な知識を習得している。西洋史における重要な出来事や人物に関して、教養として最低限の基本的な知識を習得している。西洋史における重要な出来事や人物に関して、一般的・常識的な知識すら習得できていない。
評価項目2西洋史における主要な事象について、詳細な内容を知り、その歴史的意義を正確に理解している。西洋史における主要な事象について、概要を概ね理解している。西洋史における主要な事象について、基本的な知識と理解が不十分である。
評価項目3西洋史の時系列的な流れと、西洋史の世界史全体における関係や位置づけを正確に理解している。西洋史の時系列的な流れと、西洋史の世界史全体における関係や位置づけを概ね理解している。西洋史の時系列的な流れと、西洋史の世界史全体における関係や位置づけを理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
西洋(西欧)史を中軸に据え、日本や諸地域も包摂していった「世界の一体化」という世界史の大きな流れを理解できるようになることが基本目標である。世界的な分業体制(近代世界システム)が展開されて成立した現代社会の諸課題を考察するために必要な素材(政治・経済・社会・文化のありよう)を、総合的かつ具体的に学習する。グローバル化が進む国際社会の中で活躍していくために必要な教養としての歴史知識も修得する。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義
注意点:
定期試験の成績を評価対象とする。中間試験と期末試験の総合得点(平均点)で50点以上を合格とする。
評価が50点に満たないものは、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 500年間の近現代史をどう見るか 年間計画とシラバスの説明
科目全体の導入「近現代史を学ぶ意味」、「ヨーロッパによる世界の一体化と現代」
2週 近代ヨーロッパの成立Ⅰ 大航海時代① 世界の一体化の始まり ポルトガルによる支配領域の拡大(アフリカやアジアへの侵攻)
3週 近代ヨーロッパの成立Ⅱ 大航海時代② 南北アメリカの風土 スペインによるアメリカ侵攻
4週 近代ヨーロッパの成立Ⅲ 大航海時代③ ヨーロッパの商業革命・価格革命 コロンブス交換
5週 近代ヨーロッパの成立Ⅳ ルネサンスと宗教改革① ルネサンスと「人間解放」 ユートピア思想
6週 近代ヨーロッパの成立Ⅴ ルネサンスと宗教改革② 宗教改革総論(プロテスタンティズムや福音主義など)
7週 近代ヨーロッパの成立Ⅵ ルネサンスと宗教改革③ 宗教改革総論(つづき) 改革者群像(ルターなど) ドイツ農民戦争
8週 前期中間考査 1~7回の学習内容の確認
2ndQ
9週 近代ヨーロッパの成立Ⅶ ルネサンスと宗教改革④ 改革者群像(カルヴァンなど) イギリス国教会 カトリックの対抗宗教改革
10週 近代ヨーロッパの成立Ⅷ ヨーロッパにおける学芸の発展 ルネサンスの芸術・学問・科学
11週 主権国家体制の形成と展開Ⅰ 16世紀ヨーロッパの全体状況 「戦争と妥協の繰り返し」 絶対王政 新しい生産様式の萌芽 
12週 主権国家体制の形成と展開Ⅱ スペインの盛衰① 広大な領域を支配するハプスブルク家 フランスとの競争関係
13週 主権国家体制の形成と展開Ⅲ スペインの盛衰② 覇権国家スペインの綻び オランダの独立と通商成功
14週 主権国家体制の形成と展開Ⅳ ヨーロッパと日本  16世紀から17世紀の日本史概観
15週 期末試験 中間試験以降の学習内容の確認
16週 補講・成績評価・解説・確認 成績の評価と確認
後期
3rdQ
1週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅰ 17世紀の危機 寒冷化の進展 農産物の不作・凶作 人口減少と移民送出増加
2週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅱ イギリスの台頭①  宗教改革と国教会の発展 イギリスの王権強化
3週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅲ イギリスの台頭② 先駆的なイギリスの市民革命 ピューリタン革命 名誉革命
4週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅳ フランス フランスの宗教戦争 フランスの中央集権化 
5週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅴ ドイツ 三十年戦争 ウエストファリア体制の成立
6週 ヨーロッパ諸国の主権強化Ⅵ 中欧・東欧の概要 東ヨーロッパ諸国概観
7週 欧米における近代社会の成長Ⅰ 文化芸術の成熟  科学革命の時代 学問・芸術の近代化
8週 後期中間試験 16~23回の学習内容の確認
4thQ
9週 欧米における近代社会の成長Ⅱ 英仏の覇権争いとアメリカ独立① 戦争と国家体制構築競争 商業貿易における競争
10週 欧米における近代社会の成長Ⅲ 英仏の覇権争いとアメリカ独立② 産業革命と近代産業資本主義の成立
11週 欧米における近代社会の成長Ⅳ 英仏の覇権争いとアメリカ独立③ 宗主国イギリスへの不満 アメリカの独立
12週 欧米における近代社会の成長Ⅴ 英仏の覇権争いとアメリカ独立④ フランス革命
13週 欧米における近代国民国家の発展Ⅰ 19世紀概観 国民意識の形成 自由主義の高まり 労働運動の高揚 ドイツ統一と経済的地位上昇
14週 欧米における近代国民国家の発展Ⅱ 20世紀概観 アメリカの台頭 帝国主義の成立と欧米列強の対立 2つの世界大戦
15週 学年末試験 中間試験以降の学習の確認
16週 補講・成績評価・解説・確認 成績の評価と確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020