微分積分学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 微分積分学Ⅰ
科目番号 0043 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 新微分積分I 改訂版 大日本図書,新微分積分I 問題集 改訂版 大日本図書
担当教員 吉田 学

到達目標

基本的な数列の一般項やその和を求めることができる.
関数の極限の概念を理解し、基本的な関数の極限を求めることができる.
基本的な関数の導関数を求め,増減や極値を求めることができる.
それらを利用して,関数のグラフをかくことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項,部分和を求めることができる.与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項を求めることができる.与えられた条件を満たす等差数列,等比数列の一般項を求めることができない.
評価項目2基本的な数列や無限級数の収束・発散を判定することができる.基本的な数列の収束・発散を判定することができる.基本的な数列の収束・発散を判定することができない.
評価項目3基本的な関数の導関数が計算できる.それを利用して,接線の方程式を計算できる.基本的な関数の導関数が計算できる.基本的な関数の導関数が計算できない.
評価項目4微分を用いて,関数の増減,極値を求めることができる.それらを利用して,関数のグラフを書くことができる.微分を用いて,関数の増減,極値を求めることができる.微分を用いて,関数の増減,極値を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
基本的な数列の一般項とその和について講義する.
実数を変数とする関数を取り扱うために,極限の概念を講義する.
微分の概念とその計算法を講義する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義と演習
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
本科目では,50点以上の評価で単位を認定する.
評価が50点に満たない者は,願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を50点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 等差数列 数列の概念を学び,等差数列の一般項および和を計算できる.
2週 等比数列 等比数列の一般項および和を計算できる.和をΣを用いて表せる.
3週 数列の漸化式 漸化式で表された数列の一般項を計算できる.
4週 数列の極限と関数の極限 数列の極限が計算できる.関数の極限を計算できる.
5週 平均変化率と微分係数 基本的な関数の微分係数を定義に従って計算することができる.
6週 導関数 基本的な関数の導関数を公式を用いて求めることができる.
7週 関数の積・商の微分法 関数の積・商の導関数を公式を用いて求めることができる.
8週 中間試験 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施する。
2ndQ
9週 合成関数の微分法 合成関数の導関数を求めることができる.
10週 三角関数,逆三角関数の導関数 三角関数,逆三角関数の導関数を計算することができる.
11週 対数関数の性質を用いた微分法 対数関数の性質を用いた微分法で導関数を計算できる.
12週 接線と法線 関数のグラフの接線の方程式を求めることができる.
13週 関数の増減 導関数を用いて,増減表を書くことができる。
14週 極大と極小 増減表を用いて,極大値および極小値を求めることができる.
15週 期末試験 9回から14回までの講義内容について、期末試験を実施する。
16週 成績評価・確認 期末試験の範囲の定着度を確認する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3前1
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3前1
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前4
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前4
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前4
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前5,前6
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前7
合成関数の導関数を求めることができる。3前9
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3前10,前11
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3前10
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3前13
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3前14
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3前12

評価割合

試験発表相互評価態度演習・提出物その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000