英語表現Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 英語表現Ⅲ
科目番号 0073 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『TOEIC公式ボキャブラリーブック』、『Basic Understanding of the TOEIC L&R TEST』(金星堂)ほか教員が用意した教材
『ラピッド・リーディング改訂版レベル3』(美誠社)夏季休業中課題
担当教員 山村 啓人

到達目標

3年生から取り組むTOEIC TESTは、高校3年生には簡単な試験ではない。対応できるようにするためには、大学入試レベルの英語知識に加え、語彙力、リスニング力、高い読解力が必要となる。本講義は、その入り口であり、まず読解に必要な文法・語法知識を整理・拡充し、特に手薄なリスニングの指導をディクテーションやリードアンドルックアップを用いながら行う。
1. これまで学習してきた英文法や語彙の知識を整理、拡充しつつ大学入試レベルにまで高め、TOEIC L&Rテストに対応できるようにする。
2. リスニング教材を用いて、英語の音の認識、意味の理解、そして保持能力(retention)を総合的に高め、TOEIC L&Rテストに対応できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文法・語彙TOEICL&Rテストで使われる英文法や語彙を理解することができ、問題に対応することができる。TOEICL&Rテストで使われる英文法や語彙を概ね理解することができ、問題に対応することができる。TOEICL&Rテストで使われる英文法や語彙をあまり理解しておらず、問題に対応できない。
リスニングTOEICL&Rテストのリスニングセクションを聞いて、細部まで聞き取り理解することができる。TOEICL&Rテストのリスニングセクションを聞いて、ほぼ理解することができる。TOEICL&Rテストのリスニングセクションを聞いて、ほどんど理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
・これまで学習した英文法と語彙の知識を整理・拡充し、TOEIC L&Rテストに対応できる英語リーディング、リスニング力をつけることを目的とする。
・音声を聞いて、英語の音が認識でき、意味が分かり、内容ができるだけ保持できるようになるための総合的なトレーニングをする。
・11月に全員で受けるTOEIC IPテストでは、350~400点を目指す。また、本講義は4年次に開講される英語演習Ⅰ、Ⅱの準備という位置づけである。英語演習ではさらに発展的なTOEICの演習を行うので、選択すると効果的である。
授業の進め方・方法:
・授業は講義と演習を織り交ぜ、教員と学生間のやりとりを中心とした双方向型のものにする。週に数時間の授業だけでは、英語力を根本的に変容させることは不可能に近い。授業外で学生一人一人が主体的に勉強し、英語力を向上させる努力をしてほしい。
・授業のはじめに『TOEIC公式ボキャブラリーブック』から単語テストを行う予定である。
・学生はテキストの指定された箇所を十分に予習してくること。予習とは、英文を読み(問題を解き)、分からない単語や表現を辞書で丁寧に調べ、問題点を明らかにしておくことである。それによって、授業の理解度、学びの質が各段に上がり、記憶への定着度も高くなる。必ず家庭で予習の時間を確保すること。
・定期試験評価のうち、中間試験は対面によるパフォーマンステスト(40%)、期末試験は筆記試験(60%)を実施する。
・事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)事前に授業内容を予習したり指示された課題に取り組んでおく。
(授業外学習・事後)理解した内容の復習や音読を十分に行う。
注意点:
・授業には必ず英和辞典と専用のノートを持参すること。また辞書機能を含め、授業中にスマートフォンを操作することは認めない。
・定期試験を80%、単語テストを20%として評価する。後期中間には、夏季休業中の課題も評価に含む予定である。
・評価が60点に満たないものは、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者は、その評価を60点とする。評価方法および評価基準は本試験と同じとする。
・シラバスは計画であるため、授業の進度や学生の理解度等を見極めながら、柔軟に授業運営をする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
はじめに
授業の基本的な考え方、進め方のガイダンスを理解することができる
2週 Unit1: Daily Life
品詞の基礎
TOEIC L&Rで出題される日常的な場面設定の英文に慣れることができる
品詞の基礎が理解できる
3週 Unit1: Daily Life
品詞の基礎
TOEIC L&Rで出題される日常的な場面設定の英文に慣れることができる
品詞の基礎が理解できる
4週 Unit2: Office
品詞とその働き
オフィスに関する基礎的な語彙・表現を身に付け、関連する英文を読む力をつけることができる
品詞とその働きの対応関係が理解できる
5週 Unit2: Office
品詞とその働き
オフィスに関する基礎的な語彙・表現を身に付け、関連する英文を読む力をつけることができる
品詞とその働きの対応関係が理解できる
6週 Unit3: Meeting and Event
名詞のまとまり
会議やイベントに関する語彙・表現を身に付け、英文からそれらの情報を正確に読み取ることができる
名詞のまとまりを理解できる
7週 Unit3: Meeting and Event
名詞のまとまり
会議やイベントに関する語彙・表現を身に付け、英文からそれらの情報を正確に読み取ることができる
名詞のまとまりを理解できる
8週 中間試験 これまでの学習成果を確認することができる
2ndQ
9週 Unit4: Shopping
いろいろな句
買い物に関する必須語彙・表現を学習し、関連する英文を素早く読むことができる
いろいろな句について理解することができる
10週 Unit4: Shopping
いろいろな句
買い物に関する必須語彙・表現を学習し、関連する英文を素早く読むことができる
いろいろな句について理解することができる
11週 Unit5: Advertisement and Notice
いろいろな節
広告や告知に関する英文に触れ、重要表現・語彙を身に付けることができる
いろいろな節について理解することができる
12週 Unit5: Advertisement and Notice
いろいろな節
広告や告知に関する英文に触れ、重要表現・語彙を身に付けることができる
いろいろな節について理解することができる
13週 Unit6: Restaurant and Food
動詞と文型
レストランや食事の場面設定に触れ、重要語彙・表現を身に付ける
14週 Unit6: Restaurant and Food
動詞と文型
レストランや食事の場面設定に触れ、重要語彙・表現を身に付ける
15週 期末試験 これまでの学習成果を確認することができる
16週 返却、フィードバック 成績評価・確認
後期
3rdQ
1週 Unit7: Complaint and Inquiry
第2文型と第5文型の発展
顧客から寄せられるクレームや問い合わせのパターンや英文の流れを理解することができる
第2文型と第5文型の発展について理解することができる
2週 Unit7: Complaint and Inquiry
第2文型と第5文型の発展
顧客から寄せられるクレームや問い合わせのパターンや英文の流れを理解することができる
第2文型と第5文型の発展について理解することができる
3週 Unit8: Personnel
これまでの整理と準動詞
人事に関する必須語彙・表現を学習し、関連する英文を処理する力をつけることができる
これまでの学習内容を整理でき準動詞を理解することができる
4週 Unit8: Personnel
これまでの整理と準動詞
人事に関する必須語彙・表現を学習し、関連する英文を処理する力をつけることができる
これまでの学習内容を整理でき準動詞を理解することができる
5週 Unit9: Travel 旅行・移動に関する語彙や表現を幅広く押さえ、このテーマの英文への対応力を強化することができる
6週 Unit9: Travel 旅行・移動に関する語彙や表現を幅広く押さえ、このテーマの英文への対応力を強化することができる
7週 これまでの復習 これまでの復習をすることができる
8週 中間試験 これまでの学習成果を確認することができる
4thQ
9週 Unit10: Business ビジネス全般の場面設定に関する幅広い語彙や表現を身に付けることができる
10週 Unit10: Business ビジネス全般の場面設定に関する幅広い語彙や表現を身に付けることができる
11週 Unit11: Negotiation 複数の意見のやりとりがなされる場面の英文に触れ、問題の傾向を把握することができる
12週 Unit11: Negotiation 複数の意見のやりとりがなされる場面の英文に触れ、問題の傾向を把握することができる
13週 Unit12: Manufacturing and Logistics 製造や流通に関する英文に触れ、よく出題されるポイントに慣れることができる
14週 Unit12: Manufacturing and Logistics 製造や流通に関する英文に触れ、よく出題されるポイントに慣れることができる
15週 期末試験 これまでの学習成果を確認することができる
16週 返却、フィードバック 成績評価・確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3前8,前15,後8,後15
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
英語運用能力向上のための学習英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3前10,前11,前12,前13,前14
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3前10,前11,前12,前13,前14
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3前10,前11,前12,前13,前14,前15
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3前8,前15,後8,後15
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3前12,前13,前14,前15,後8,後15
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3前10,前11,前12,前13,前14,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

定期試験単語テスト課題提出合計
総合評価割合702010100
基礎的能力702010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000