概要:
到達目標を達成するために、①情報伝達・記録の必要性を理解、関心を深め ②英語表現・英語理解の能力 ③機器各部の名称と役割を関連付け英語表現・理解・知識を高める授業を行う。
授業の進め方・方法:
授業は講義と実技を中心とする。
各回の授業は機器の絵や図面を見ながら、各部の名称や役割を英語表現する。
教科書に出てくる専門用語についてはその都度説明し、英文理解の助けとする。
船内で使われる英文記録の記載要領を説明し、実際に記載してみる。
船内で使われる簡単な指示・報告の方法について練習する。
注意点:
機器の英語表現を高めるために毎回名称や略語に関する小テストを実施し最終成績評価の20%は小テストの評価で示す。
予習・復習は必須であり、指名された際には答えられるような姿勢で授業に臨むこと。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバスの説明 船体各部の名称・船の種類の英語表現 中学英文法の再確認 |
授業を受けるにあたって必要な事項をシラバスを元に説明し理解準備できる。 船体の大まかな名称や積み荷による船舶の名称を理解する。 中学での基礎的な文法を思い出し英語長文の解釈ができる。
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2週 |
ディーゼル機関各部の名称と英語表現 (クロスヘッドタイプ) |
機関各部の名称を英語で表現でき、この機関の動作原理を説明した英文を解釈できる。
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3週 |
ディーゼル機関各部の名称と英語表現 (トランクピストンタイプ) |
機関各部の名称を英語で表現でき、この機関の動作原理を説明した英文を解釈できる。
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4週 |
ボイラー、タービン各部の名称と英語表現 |
機関各部の名称を英語で表現でき、ボイラー・タービンの動作原理を説明した英文を解釈できる。
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5週 |
軸系及びプロペラー各部の名称、 ポンプ、補器類の名称 |
軸系、プロペラ-各部の名称を英語で表現できる。 ポンプ、補器類の名称を英語で表現できる。 又、機器の動作原理を説明した英文を解釈できる。
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6週 |
機関日誌一般、取扱要領と英語表現 |
機関日誌を記入する際の約束事を理解し、これに基づいて英語で機関日誌が記入できる。
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7週 |
機関日誌の日常作業記入の英文例 出入港作業、停泊作業、航海当直 |
機関日誌における日常作業の英文を記載要領に従って記入できる。
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8週 |
中間試験 |
1~7回までの講義内容で理解度を確認する。
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4thQ |
9週 |
機関日誌 ドック及び検査、諸工事の英文記入例 |
機関日誌に当日実施した諸作業を英語で表現できる。
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10週 |
修繕注文の記入方法と英語表現(1) 入渠関係、軸系、ディーゼルプラント、タービンプラント |
修繕注文書が英文で記入できるようにする。
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11週 |
修繕注文の記入方法と英語表現(2) 入渠関係、ボイラー、補機器、電気 |
修繕注文書が英文で記入できるようにする。
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12週 |
修繕注文の記入方法と英語表現(3) 配管、甲板機械 |
修繕注文書が英文で記入できるようにする
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13週 |
船内での命令・指示・連絡の英文例 |
機関部間、船橋等との命令・指示・連絡が英語で出来る。
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14週 |
機関部船内連絡用語 |
機関運転作業で部下との会話がスムーズに行える。
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15週 |
期末試験 |
成績確認、既習事項の確認定着を図る。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 英語 | 英語 | 聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。 | 3 | |
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。 | 3 | |
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 3 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 3 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 3 | |
英語運用能力向上のための学習 | 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。 | 2 | |
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | 後13,後14 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(機関) | 船舶基礎工学 | 工学系の専門英文を読む力を習得し、内容について概要を把握できる。 | 4 | |
海事業務に必要な英文の書き方を習得し、実際に文章を書くことができる。 | 4 | |
海事業務に必要な基本的な表現について学び、口頭で簡単なやりとりや説明ができる。 | 4 | |