解析学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 解析学Ⅰ
科目番号 0086 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 新版 微分積分Ⅱ 改訂版 実教出版,新版 微分積分Ⅱ演習 改訂版 実教出版
担当教員 河合 均,櫻井 秀人

到達目標

関数のグラフとして表されない曲線の性質を微分を用いて調べることができる.
平均値の定理、テイラーの定理の概念を理解する.
高次導関数を用いて関数の情報を得ることができる.
図形の面積,曲線の長さを積分を用いて求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1関数のグラフ,媒介変数,局座標で表される曲線に関して,それらが表す図形の面積,体積,長さを求めることができる.関数のグラフ,媒介変数,局座標で表される曲線に関して,それらが表す図形の面積,体積を求めることができる.関数のグラフ,媒介変数,局座標で表される曲線に関して,それらが表す図形の面積を求めることができない.
評価項目2与えられた関数の高次近似式を求め,それを用いて関数値の近似値を求めることができる.与えられた関数の高次近似式を求めることができる.与えられた関数の高次導関数を求めることができない.
評価項目32変数関数の導関数を求めることができる.与えられた平面の接平面の方程式を求めることができる.2変数関数の導関数を求めることができる.2変数関数の導関数を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
通常は、定義を与えてから多くの例を与え,演習を行わせる.
場合により,具体的な例を提示してから定義を導く場合もある.
定理,公式は証明を省略し,具体例を多く与える場合がある.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義及び演習
注意点:
評価が60点を満たない者は、願い出により追認試験を受けることが出来る。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 媒介変数表示の関数と微分 媒介変数表示で表される関数の導関数を計算することができる.
2週 曲線の極座標表示,陰関数 極座標表示で表された曲線の概形を求めることができる.
3週 平均値の定理とロピタルの定理 ロピタルの定理を用いて,不定形の極限を求めることができる.
4週 テイラーの定理 近似式を用いて関数の近似値を求めることができる.
5週 微積分学の基本定理 連続関数のリーマン積分が計算できる.
6週 いろいろな積分 有理式の積分の計算ができる.
7週 いろいろな積分 三角関数を含む積分を求めることができる.簡単な無理関数の積分を求めることができる.
8週 中間試験 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施する。
2ndQ
9週 面積,曲線の長さ 媒介変数表示で表される曲線で囲まれた図形の面積を求めることができる.
関数のグラフの長さや媒介変数表示で表される曲線の長さを計算することができる.
10週 回転体の体積,広義積分 媒介変数表示で表される曲線で囲まれた図形の回転体の体積を求めることができる.
基本的な広義積分を計算することができる.
11週 2変数関数 2変数関数の定義を求めることができる.2変数関数のグラフの概形を求めることができる.
12週 2変数関数の極限値と連続性 簡単な2変数関数の極限値を計算できる.
13週 偏微分係数と偏導関数 基本的な2変数関数の偏微分係数,偏導関数を求めることができる.
14週 合成関数の微分法 合成微分の公式を用いて導関数,偏導関数を求めることができる.
15週 期末試験 9回から15回までの講義内容について、期末試験を実施する。
16週 成績評価・確認 期末試験の結果をふまえ,定着度の低い項目の講義を行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力5000002070
専門的能力2000001030
分野横断的能力0000000