総合国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 総合国語Ⅱ
科目番号 0089 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 国語総合現代文編・古典編(大修館書店)
担当教員 近藤 周吾

到達目標

さまざまなジャンルの文章を、構成・主張・展開を分析しながら読む習慣をつける。論理的な文章を書くことができる。小説や古典作品を読み、時代背景や社会情勢をふまえて、描かれた人物を通して、作者のメッセージを読み解く。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的文章や文学的文章を正確に理解し、分かりやすく説明することができる。論理的文章や文学的文章を正確に理解することができる。論理的文章や文学的文章を正確に理解することができない。
評価項目2課題文を踏まえて、600字程度の小論文を3~4段落構成かつ論理的に記述することができる。課題文を踏まえて、600字程度の小論文を構成を考え、ある程度、論理的に記述することができる。課題文を踏まえて、600字程度の小論文を3~4段落構成で、論理的に記述することができない。
評価項目3代表的な古典作品を読み、その内容を正確に理解し、それが文学史的に位置づけ、現代における意義を理解し、分かりやすく説明することができる。代表的な古典を読み、その内容をある程度正確に理解し、それが文学史的に持つ意味や現代における意義を理解することができる。代表的な古典を読み、その内容を理解し、それが文学史的に持つ意味や現代における意義を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
さまざまなジャンルの文章を、構成・主張・展開を分析しながら読む習慣をつける。論理的な文章を書くことができる。小説や古典作品を読み、時代背景や社会情勢をふまえて、描かれた人物を通して、作者のメッセージを読み解く。
授業の進め方・方法:
原則として講義形式をとるが、小論文や討論など、表現教育の部分では演習形式をとることもある。
注意点:
小テストを行うため、復習をしっかりとして臨んでほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
1年生の復習
授業の概要が理解できる。
1年生で学習した内容を整理し、理解できる。
2週 1年生の復習 1年生で学習した内容を整理し、理解できる。
3週 「矛盾」 1年生で習った漢文分野の知識を理解できる。
4週 「矛盾」 1年生で習った漢文分野の知識を理解できる。
5週 「矛盾」 1年生で習った漢文分野の知識を理解できる。
6週 「先従隗始」 長めの漢文を音読できる。
7週 「先従隗始」 白文に訓点を付けることができる。
8週 「先従隗始」 使役や抑揚の句形を理解し、口語訳できる。
2ndQ
9週 「先従隗始」 使役や抑揚の句形を理解し、口語訳できる。
10週 中国の思想 諸子百家の思想を理解できる。
11週 中国の思想 音読でき、訓点を付けることができる。
12週 中国の思想 内容を理解し、口語訳できる。
13週 中国の思想 内容を理解し、口語訳できる。
14週 これまでの復習 これまでの内容を整理し、定着する。
15週 期末試験 これまでの内容を整理し、定着する。
16週 これまでの復習 期末試験を反省し、これまでの内容を復習し、定着する。
後期
3rdQ
1週 小論文 1年生の復習をし、小論文の基本を確認する。
2週 小論文 反論を想定し、自説を述べることができる。
3週 小論文 段落を意識し、論理的に自説を述べることができる。
4週 小論文 題意を把握し、説得的な結論を述べることができる。
5週 小論文 600字程度の小論文を書くことができる。
6週 甃のうへ 文語自由詩の形式と内容を理解することができる。韻文を暗誦することができる。
7週 一つのメルヘン ソネットの形式と内容を理解することができる。韻文を暗誦することができる。
8週 自分の感受性くらい 口語自由詩の形式と内容を理解することができる。韻文を暗誦することができる。
4thQ
9週 これまでの復習 これまでの内容を復習し、理解を定着させる。
10週 方丈記 方丈記の文学的な位置づけを確認する。冒頭表現を暗誦できる。
11週 生きることと食べることの意味 論理的な文章を段落構成に注目して読み解くことができる。
12週 生きることと食べることの意味 論理的な文章を段落構成に注目して読み解くことができる。
13週 生きることと食べることの意味 論理的な文章を段落構成に注目して読み解くことができる。
14週 高瀬舟 音読し、漢字や語句の読みや意味を確認する。
15週 高瀬舟 安楽死について討論を行い、自分の考えを展開できる。
16週 期末試験 これまでの学習内容を復習し、定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000