1. シリンダライナの構造,冷却方式,潤滑,摩耗,取扱いについて説明できる.
2. ピストンおよびピストンリングの構造,役割,取扱い,損傷について説明できる.
3. 連接棒の構造,役割,取扱い,損傷について説明できる.
概要:
学習目標:シリンダライナ,ピストン,ピストンリング,連接棒といった,ディーゼル機関の中でも主要な役割を担う部品の基礎知識の習得を目指す.本科目は海技士試験2Eおよび1Eの"機関 一"の取得の根幹となるものである.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を80%(中間,期末試験の合計),課題の成績を20%とする.
・本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.
■船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
一 出力装置
(a) ディーゼル機関の作動原理 (b) ディーゼル機関の運転及び保守 (c) ディーゼル機関の故障の探知,故障個所の発見及び損傷の防止
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業ガイダンス ディーゼル機関のシリンダライナ(1) |
シリンダライナの役割および材質,一体型と組立て型の構造について説明できる.
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2週 |
ディーゼル機関のシリンダライナ(2) |
ライナの構造や損傷,冷却方式について説明できる.
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3週 |
ディーゼル機関のシリンダライナ(3) |
ライナの潤滑の必要性や方式について説明できる.
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4週 |
ディーゼル機関のシリンダライナ(4) |
ライナ内外の腐食と侵食,表面処理について説明できる.
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5週 |
シリンダカバー ディーゼル機関の台板とクランク室 |
シリンダカバーの役割と構造,台板とクランク室の構造,故障について説明できる.
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6週 |
ディーゼル機関のピストン(1) |
ピストンの役割,材質,具備条件について説明できる.
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7週 |
ディーゼル機関のピストン(2) |
ピストンの冷却,連結方式について説明できる.
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8週 |
中間試験 |
第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
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4thQ |
9週 |
ディーゼル機関のピストン(3) |
ピストンの変形,重量と惰力の関係について説明できる.
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10週 |
ディーゼル機関のピストン(4) |
ピストンピンメタルの役割,構造,油溝,注油方法について説明できる.
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11週 |
ディーゼル機関のピストンリング(1) |
ピストンリングの役割,材質,具備条件等について説明できる.
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12週 |
ディーゼル機関のピストンリング(2) |
ピストンリングの形状とその特性,取扱い,焼付き,オイルリングの構造について説明できる.
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13週 |
ディーゼル機関の連接棒(1) |
連接棒の役割,材質,具備条件について説明できる.
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14週 |
ディーゼル機関の連接棒(2) |
連接部の構造,取扱い,故障について説明できる.
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15週 |
期末試験 |
第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
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16週 |
答案返却,解説,授業アンケート |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(機関) | 内燃機関学 | 内燃機関に付属する装置の種類、特徴、取り扱いについて説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
内燃機関に付属する装置の故障およびその原因、対策について認識し、説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
燃料油・潤滑油の種類と特性について、説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
燃料油・潤滑油の取り扱いおよび管理について説明できる。 | 4 | 後2,後3 |