実験実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 実験実習Ⅰ
科目番号 0095 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 6
教科書/教材 実験実習テキスト
担当教員 水谷 淳之介,経田 僚昭,山田 圭祐,山本 桂一郎,保前 友高,佐々木 正,野村 誠,松村 茂実

到達目標

講義で学んだ理論を実験を通して理解できる。
それぞれに行われる実験や実習を身につけ、将来、船舶機関士としての職務を確実に実行できるようにするための資質を養う。
実験実習内容についてレポートできる。
総合点で60点以上を到達目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
講義で学んだ理論を実験を通して理解できる。講義で学んだ理論を実験を通して理解できる。講義で学んだ理論を実験を通して説明できる。講義で学んだ理論を実験を通して説明できない。
船舶機関士としての職務を確実に実行できるようにするための資質を理解する。船舶機関士としての職務を確実に実行できるようにするための資質を理解出来る。船舶機関士としての職務を確実に実行できるようにするための資質を説明出来る。船舶機関士としての職務を確実に実行できるようにするための資質を説明出来ない。
実験実習内容についてレポートできる。実験実習内容について的確にレポートできる。実験実習内容についてレポートできる。実験実習内容についてレポートできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義で学んだ理論を実験を通して実証し、あわせて測定装置や工具の理解と利用技術を習得する。前半は1班約10名後半は1班約5名として同時に3~4項目の実験を行う。

本科目では、コミュニケーションスキル、合意形成、情報収集・活用・発信力、主体性、自己管理力、責任感、チームワーク力、リーダーシップなどの能力を高めることを目的として、グループワークが行われる。
また、本科目では、課題発見、論理的思考の能力を高めるため、レポートの作成、および発表会での報告を求める。
さらに、本科目では、実習体験を通して、倫理観、未来志向性・キャリアデザイン、企業活動理解、学習と企業活動の関連などの理解を深める内容を含む。
授業の進め方・方法:
レポートの書き方など、学生が分からないことは積極的に指導するとともに、発表などもしっかりできるように指導する。
注意点:
船舶職員養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
1.機関に関する科目(その一)
 一 出力装置   (1)作動原理(2)運転および保守
 二 プロペラ装置 (1)作動原理 (2)運転および保守
2.機関に関する科目(その二)
 一 補機 (1)作動原理 (2)運転および保守
 二 電気工学、電子工学および電気設備
      (1)基礎理論 (2)運転、試験および保守
3.機関に関する科目(その三)
 一 燃料および潤滑剤の特性
 二 熱力学
 三 力学および流体力学
4.執務一般
 四 船内作業の安全 

MCC対応 Ⅵ-I 商船系分野(機関)(実験・実習能力)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
情報処理実習
実験実習科目の履修について理解する
レポートの書き方について理解する
情報処理実習について理解する
2週 電気電子実験と若潮丸実習 電気電子実験と若潮丸実習について理解する
2班に分かれて左記の実習を行う
3週 機関概論と海洋実習 機関概論と海洋実習について理解する
2班に分かれて左記の実習を行う
4週 船舶工学実習と消火講習 船舶工学実習と消火講習について理解する
2班に分かれて左記の実習を行う
5週 電気電子実験と若潮丸実習 電気電子実験と若潮丸実習について理解する
2班に分かれて左記の実習を行う
6週 航海概論と力学実験 航海概論と力学実験について理解する
2班に分かれて左記の実習を行う
7週 レポート整理
分解組み立て実習と材料力学実験および数理演習
レポート整理
分解組み立て実習と材料力学実験および数理演習について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
8週 分解組み立て実習と材料力学実験と電気リレー実験および数理演習 分解組み立て実習と材料力学実験と電気リレー実験および数理演習について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
4thQ
9週 分解組み立て実習と材料力学実験および数理演習 分解組み立て実習と材料力学実験および数理演習について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
10週 分解組み立て実習と電気リレー実験
内燃機関実習・伝熱実験・油実験
分解組み立て実習と電気リレー実験,内燃機関実習・伝熱実験・油実験について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
11週 内燃機関実習・伝熱実験・油実験 内燃機関実習・伝熱実験・油実験について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
12週 内燃機関実習・伝熱実験・油実験 内燃機関実習・伝熱実験・油実験について理解する
3班に分かれて左記の実習を行う
13週 力学実験(慣性モーメント) 力学実験(慣性モーメント)について理解する
14週 主任対応 成果報告会
卒研発表聴講
15週 主任対応 レポート整理
16週 主任対応
成績評価・確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)制御工学シーケンス制御に関する機器や回路図について説明できる。3
シーケンス制御における動作の流れを表現できる。3
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(機関)【実験・実習能力】実験実習実験・実習の目標と、取り組むに当たっての心構えがわかる。3後15
実験・実習する際の災害防止と安全確保のためにすべきことがわかる。3後15
レポートの作成の仕方がわかる。3後15
ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識し、取り扱うことができる。3後15
ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識し、目盛の読み方、使い方がわかる。3後15
ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわかる。3後15
ガス溶接およびガス切断の基本作業ができる。3後15
アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒の取扱方法がわかる。3後15
アーク溶接の基本作業ができる。3後15
旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができる。3後15
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れを認識し、作業ができる。3後15
船舶に備わっている各種機器の構造と機能を説明できる。3後15
消火設備の種類、消火方法など船内火災に関する基本知識を習得している。3後15
船舶を安全運航するにあたって注意すべき事項および心構えについて認識し、作業ができる。3後15
火災の種類とその性質について説明できる。3後15
各種消火器及び消火ホースを使用して、初期消火をすることができる。3後15
持運び式消火器に消火剤を充填することができる。3後15
船舶遭難時の生存維持の条件について説明できる。3後15
船舶に備え付けられている救命設備の使用方法について説明できる。3後15
非常事態を想定した船外への離脱を実践することができる。3後15
心肺停止者の発見からAEDを使用した心肺の蘇生を実施することができる。3後15
内燃機関実験、蒸気工学実験、補助機械工学実験、電気工学実験、制御工学実験、材料力学実験、機械力学実験、設計工学実験などを行い、実験装置の操作、実験結果の整理・考察ができる。3後15
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後15
複数の情報を整理・構造化できる。3後15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3後15

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力0000000
専門的能力350000035
分野横断的能力3500300065