内燃機関工学A

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 内燃機関工学A
科目番号 0099 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 舶用ディーゼル推進プラント入門(商船高専キャリア教育研究会 編,海文堂)
担当教員 山田 圭祐

到達目標

1. 内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて説明できる.
2. 内燃機関の性能評価指標の定義について説明でき,各種効率などを計算により求められる.
3. 内燃機関の着火,燃焼行程について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解し,詳しく説明できる.内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解し,基本的な事項を説明できる.内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目2内燃機関の性能指標を理解し,各種効率を求める応用的な計算をできる.内燃機関の性能指標を理解し,各種効率を求める基本的な計算をできる.内燃機関の性能指標を理解が不十分であり,各種効率を求める基本的な計算をできない.
評価項目3内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解し,詳しく説明できる.内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解し,基本的な事項を説明できる.内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

MCCコア科目   説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標:ディーゼル機関の分類,熱サイクル,性能評価指標,着火・燃焼行程といった,将来機関士としてディーゼル機関を取り扱う際に必要となる基本的な知識の習得を目指す.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.また,学生は授業時間外にも学習(予習・復習)を行い,自ら知識を広げ深めるように努めること.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を75%(中間,期末試験の合計),ノートおよび課題の成績を25%とする.
・本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.
■船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
 機関に関する科目「その一 イ 出力装置」に1.0単位が割り振られる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
内燃機関の分類
内燃機関の分類や特性について説明できる.
2週 ディーゼル機関の作動原理 ディーゼル機関の作動サイクルについて説明できる.
3週 内燃機関の熱力学 状態変化,熱力学第一法則について説明できる.
4週 内燃機関の基本サイクル オットー/ディーゼル/サバテサイクルを説明できる.
5週 内燃機関の性能
1. 図示・正味出力
P-V線図を基に平均有効圧を求め,ディーゼル機関の出力を計算により求められる.
6週 2. 熱効率,機械効率,熱勘定図 ディーゼル機関の各効率を求め,熱勘定図を描ける.
7週 3. 体積・充填効率,空気過剰率
4. 排ガスの組成
体積・充填効率,空気過剰率が燃焼過程に及ぼす影響,排ガスの組成と大気汚染について説明できる.
8週 中間試験 第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
2ndQ
9週 5. 圧縮比
6. 燃料消費量および燃料消費率
圧縮比,燃料消費量/消費率を計算により求められる.
10週 ディーゼル機関の燃焼
1. 燃焼の形態
ディーゼル機関の燃焼形態の詳細を説明できる.
11週 2. 燃焼室形状の分類
3. 燃料の噴射過程
燃焼室形状の分類と燃焼方式の違い,燃料噴射過程の詳細について説明できる.
12週 4. 燃料の噴射遅れ,着火遅れ 燃料の噴射遅れ,着火遅れについて説明できる.
13週 5. 異常燃焼の発生原因,ディーゼル機関への影響 異常燃焼の発生原因と機関への影響を説明できる.
14週 6. ディーゼル機関のインジケータ線図,弁線図 インジケータ線図および弁線図の採取方法と図の意味について説明できる.
15週 期末試験 第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオノート・課題合計
総合評価割合75000025100
基礎的能力0000000
専門的能力75000025100
分野横断的能力0000000