校内練習船実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 校内練習船実習Ⅱ
科目番号 0105 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 乗船実習ノート、専門教科で使用中の教科書、はじめての船上英会話(海文堂)
担当教員 中松 英也

到達目標

1.操舵号令を理解し、発令、復唱及び操舵ができること。
2.入出港部署の号令を理解し、甲板作業が安全にできること。
3.交叉方位による船位を求めることができること。
4.気象観測及び日誌記注ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1操舵号令を十分理解し、発令、復唱及び操舵が確実にできる。操舵号令を理解し、発令、復唱及び操舵ができる。操舵号令を理解できない。
評価項目2入出港部署の号令を十分理解し、甲板作業が安全にできる。入出港部署の号令を理解し、甲板作業が安全にできる。入出港部署の号令を理解できない。
評価項目3交叉方位による正確な船位を求めることができる。交叉方位による船位を求めることができる。交叉方位による船位を求めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
練習船による乗船実習、停泊時の夜間講義
授業の進め方・方法:
・学事日程に定められた日程で実施する。
・実習1週間前に各自に実施要項を配布する。
・乗船実習ノート、電卓を必ず持参すること。
注意点:
・必ず乗船すること。欠席する場合はその理由を担任に連絡すること。
・乗船しなかった場合は、不認となり進級できないことになる。(学生便覧必読)
・所定の理由書を提出して欠席した者については、後日乗船の日時を指示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実習内容の説明(前期乗船実習1泊2日) 実習内容を理解する
2週 船橋、船首及び船尾部署の入出港準備及び作業要領 各部署での入出港準備及び作業を行う
3週 係船機取扱い要領 係船機を取り扱う
4週 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞を復習する
5週 係船索の名称と使用法 係船索の名称と使用法を学ぶ
6週 航海計器の名称型式及び操作法 航海計器の名称型式及び操作法を調べる
7週 同上 同上
8週 同上 同上
2ndQ
9週 同上 同上
10週 ドップラーソナー及び音響測深機操作法 ドップラーソナー及び音響測深機操作法を知る
11週 船橋当直 船橋当直を行う
12週 気象観測、見張り及び報告要領 気象観測、見張り及び報告要領を実践する
13週 海図の見方及び使用法 海図の見方及び使用法を学ぶ
14週 陸上物標による船位測定法 陸上物標による船位測定法を実践する
15週 停泊当直 停泊当直を行う
16週 期末試験 成績評価、確認
後期
3rdQ
1週 実習内容の説明(後期乗船実習1泊2日) 実習内容を理解する
2週 船橋、船首及び船尾部署の入出港準備及び作業要領 各部署での入出港準備及び作業を行う
3週 同上 同上
4週 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞 船内号令詞、操舵号令詞、機関号令詞を復習する
5週 同上 同上
6週 船橋当直 船橋当直を行う
7週 同上 同上
8週 航海当直交代の引継ぎ 航海当直交代の引継ぎを行う
4thQ
9週 六分儀の取扱い及び太陽高度の測定 六分儀の取扱い及び太陽高度の測定を学び実践する
10週 同上 同上
11週 レーダの操作、映像の判読及び船位測定法 レーダの操作、映像の判読及び船位測定法を学ぶ
12週 潮汐、潮流の求め方 潮汐、潮流の求め方を学ぶ
13週 太陽及び月の出没時間の算出 太陽及び月の出没呪医間の算出を学ぶ
14週 夜航海、夜間当直体験
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)地文航法海図に記載されている海図図式や航路標識を説明できる。2
水路書誌を利用して、航海に必要な情報を収集することができる。2
航路標識の種類と名称、意味を説明できる。2
船位測定に用いる方法の種類とその特徴を説明できる。2
交差方位法・レーダ等により船位を求めることができる。2
航程線航法及び大圏航法の特徴を説明できる。2
各種航法による航法計算を行うことができる。2
出入港を含めた、一般的な状況における航行時において考慮すべき事項を説明できる。2
特殊な状況における航行時において考慮すべき事項を説明できる。1
天文航法地方視時とグリニッジ視時、地方平時と世界時を相互に変換できる。2
クロノメーター示時より世界時を求めることができる。2
天体の計算高度を求め、修正差及び方位角を計算できる。2
位置決定図により船位を求めることができる。2
航海計器オートパイロットの構造について説明できる。3
各種操舵法及び、取扱い(故障時の対応を含む)について説明できる。3
PID制御について説明できる。3
各種調整について説明できる。3
操船論入出港計画について、入港コース、入港前の減速位置についてその意味を説明できる。2
タグボートの使用方法、係留索の名称について説明できる。2
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(航海)【実験・実習能力】練習船実習船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。3
船内においてコミュニケーション(英語を含む)をとる方法を説明できる。3
船舶儀礼(満船飾、船飾、船の儀礼式)について説明できる。3
航海当直の役割を説明できる。3
航海計器等を運用し、航海に必要な情報を活用することができる。3
防火部署、防水部署など保安応急部署について説明できる。3
狭水道航海、狭視界航海法、荒天航海法について説明できる。3
航海海域を理解して必要な情報を収集し、航海計画を立案できる。3
船舶安全法による船舶検査について説明できる。3
船体の保守整備作業について説明できる。3
航海における気象観測の必要性を理解し、観測を行うことができる。3
主機関運転のための過程を説明できる。3
停泊当直の意義を理解し、当直を行うことができる。3
入出港部署について理解し、実施できる。3
錨泊作業の手順を説明できる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2
法令やルールを遵守した行動をとれる。2
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。2
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2

評価割合

試験航海実習相互評価態度ポートフォリオその他合計合計
総合評価割合255002500100200
基礎的能力255002500100200
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000