海事法Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 海事法Ⅰ
科目番号 0115 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 海技試験六法(国土交通省監修:成山堂)、海事法(海事法研究会編:海文堂)
担当教員 笹谷 敬二,金山 恵美

到達目標

海事法及び海事国際条約が制定されるに至った背景や、意義、目的、内容を学び、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を身につける。将来業務に従事した際に、業務内容に関連する法律を自ら調査する能力を身につける。ここでは、[船舶法」、「船員法」、「船舶職員法及び小型船舶操縦者法」,「船員災害防止活動の促進に関する法律」,「船員労働安全衛生規則」の理解を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船舶職員法と船員法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識の詳細を身につける。船舶職員法と船員法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識の概要を身につける。船舶職員法と船員法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識が身についていない。
評価項目2船舶法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を詳細を身につける。船舶法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を概要を身につける。船舶法について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識が身についていない。
評価項目3船員労働安全衛生規則について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を詳細に身につける。船員労働安全衛生規則について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を概要に身につける。船員労働安全衛生規則について、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
この科目は”企業”で"航海士"として国際航海に従事する船舶を運航していた教員が、その経験を活かし、”船舶運航に係わる法制度”について”講義”形式で授業を行うものである。海事法及び海事国際条約が制定されるに至った背景や、意義、目的、内容を学び、船舶職員に必要な法的なものの考え方と知識を身につける。将来業務に従事した際に、業務内容に関連する法律を自ら調査する能力を身につける。ここでは、「船舶法」、「船員法」、「船舶安全法」、「船舶職員法及び小型船舶操縦者法」,「船員災害防止活動の促進委関する法律」,「船員労働安全衛生規則」の理解を目標とする。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし、適宜課題を実施する。
注意点:
本科目の評価点数の内訳は、試験の成績を70%(中間,期末試験の合計)、授業態度10%、課題の成績を20%とする。 3級海技士(航海)第1種船舶職員養成施設、必要履修科目
  法規に関する科目 4単位のうち 2単位
3級海技士(機関)第1種船舶職員養成施設、必要履修科目
  執務一般に関する科目 3単位のうち 1単位

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義方針、予定、方法等を理解する。
2週 船舶法 日本船舶の権利・義務を理解する。
3週 船舶法 日本船舶の権利・義務を理解する。
4週 船員法 STCW条約、SOLAS条約について理解する。
5週 船員法 船員法上の船長、船員、船舶所有者について理解する。
船長の権限と義務理解する。
医師及び衛生管理者、女子船員、年少船員について理解する。
6週 船舶安全法 船舶安全法に規程される堪航性の確保について理解する。
7週 船舶安全法
船舶のトン数の測度に関する法律
船舶検査 定期検査 中間検査 の概要について理解する。
船舶のトン数の概要について理解する。
8週 中間試験 1回~7回までの講義内容を理解するために、中間試験を実施する
2ndQ
9週 船舶職員法及び小型船舶操縦者法 船員の資格と海上交通法の関連性について理解する。
10週 船舶職員法及び小型船舶操縦者法 船員の資格と海上交通法の関連性について理解する。
11週 船員災害防止活動の促進に関する法律 船員災害を防止するための事業主、国、船員の役割について理解する。
12週 船員災害防止活動の促進に関する法律 船員災害を防止するための事業主、国、船員の役割について理解する。
13週 船員労働安全衛生規則 実際の船員の業務との関連性について理解する。
14週 船員労働安全衛生規則 実際の船員の業務との関連性について理解する。
15週 期末試験 1回~14回までの講義内容を理解するために、期末試験を実施する
16週 成績確認 期末試験の成績確認を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)海事法規法目的及び日本船舶の要件を説明できる。4
船長の職務権限・規律などの法目的を説明できる。4
他の労働法との関係を説明できる。4
法の目的を理解し、船舶の堪航性について説明できる。4
法整備の歴史的背景を総合的に説明できる。4
法の要求項目などについて説明できる。4
法整備の歴史的背景を総合的に説明できる。4
海技士及び小型船舶操縦士の乗り組み基準、乗船基準について説明できる。4
商船系分野(機関)船舶基礎工学工学系の専門英文を読む力を習得し、内容について概要を把握できる。1
海事業務に必要な英文の書き方を習得し、実際に文章を書くことができる。1
海事業務に必要な基本的な表現について学び、口頭で簡単なやりとりや説明ができる。1
災害の原因構造および災害生成の過程について説明できる。4
海難の種類について認識し、その原因と対策について説明できる。4
船内の安全基準および船員の労働安全衛生について認識し、実際に適用することができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力0000000
専門的能力700010020100
分野横断的能力0000000