機械加工実習

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械加工実習
科目番号 0120 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 本校で製作した自作のテキスト
担当教員 経田 僚昭,小林 大,山田 圭祐

到達目標

「計測」「仕上げ」「旋盤」「溶接」の各項目を4~5人1班で6時間づつローテーションし(各カリキュラムにまとめの時間を随時設ける),各項目の目標を達成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識し、目盛の読み方、使い方がわかる。ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識し、目盛の読み方、使い方がわかる。ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識できる。計測機器の扱い方がわからない
旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができる。旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができる。旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械がわかる。旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができない。
ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわかる。ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわかる。ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチがわかる。ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわからない。
物理量や工業量などの様々な”量”とその単位系を説明できる。物理量や工業量などの様々な”量”とその単位系を説明できる。物理量や工業量などの様々な”量”とその単位系がわかる。物理量や工業量などの様々な”量”とその単位系がわからない。
計測という行為を認識し、各種計測時の誤差を求めることができる。計測という行為を認識し、各種計測時の誤差を求めることができる。計測という行為を認識できる。計測という行為ができない。
物理量に対応する測定器と、その基本的な動作原理を説明できる。物理量に対応する測定器と、その基本的な動作原理を説明できる。物理量に対応する測定器がわかる。物理量に対応する測定器がわからない。
ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識し、取り扱うことができる。ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識し、取り扱うことができる。ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識できる。ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識できない。
ガス溶接およびガス切断の基本作業ができる。ガス溶接およびガス切断の基本作業ができる。ガス溶接およびガス切断の基本作業がわかる。ガス溶接およびガス切断の基本作業ができない。
アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒の取扱方法がわかる。アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒の取扱方法がわかる。アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒がわかる。アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒がわからない。
アーク溶接の基本作業ができる。アーク溶接の基本作業ができる。アーク溶接の基本作業方法がわかる。アーク溶接の基本作業ができない。
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れを認識し、作業ができる。NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れを認識し、作業ができる。NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れがわかる。NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れがわからない。
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。実験の内容をレポートにまとめることができる。実験の内容をレポートにまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
与えられた課題を確実に処理し、そしてまとめられる能力を要求する。
もの作りに挑戦し、それをいかに正確にきれいに仕上げるかという能力を養い、将来の船舶機関士としての資質を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
仕上げ、溶接、旋盤の基本を習得させる。また、各種測定器具の取り扱い、および作動原理を学び、工業規格について説明する。各内容とも4班に分け、6週間で完了するスケジュールで行う。
注意点:
船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
1.機関に関する科目(その三)
  材料工学
  (1)材料の機械的性質
  (2)機関用金属材料の焼きいれ、焼き戻し、及び焼きなま     し

2.執務一般に関する科目
  損傷制御
  (1)浸水の予防法
  (2)機関室その他の船内に浸水する場合の応急処置

3.仕上げ、溶接、旋盤、計測の各実習評価点が60点未満の者は
 願い出により該当の実習のみ追加又は再実習によって評価を
 60点とすることができる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 安全教育および年間スケジュールのガイダンス 安全・安心を心がけた作業について理解出来る。
2週 仕上げ実習 ヤスリを扱うことができる
3週 仕上げ実習 金のこを扱うことができる
4週 仕上げ実習 ボール盤を扱うことができる
5週 仕上げ実習 図面通りに寸法を出すことができる
6週 仕上げ実習 ダイスを扱うことができる
7週 仕上げ実習 タップを扱うことができる
8週 仕上げ実習まとめ 仕上げ実習での作業について説明出来る
2ndQ
9週 溶接実習 保護具の名称と役割を理解出来る
10週 溶接実習 アーク溶接での溶接器や器具、溶接棒のについて説明出来る
11週 溶接実習 アーク溶接の基本作業ができる
12週 溶接実習 T字の部材を溶接できる
13週 溶接実習 ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチについて説明出来る
14週 溶接実習 ガス溶接の基本作業が出来る
15週 溶接実習まとめ 溶接実習での作業について説明出来る
16週 旋盤実習 旋盤の動作について説明出来る

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)制御工学物理量や工業量などの様々な”量”とその単位系を説明できる。2
計測という行為を認識し、各種計測時の誤差を求めることができる。3
物理量に対応する測定器と、その基本的な動作原理を説明できる。2
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(機関)【実験・実習能力】実験実習ドライバー・スパナなどの各種工具の名称、特徴などを認識し、取り扱うことができる。3
ノギズ・マイクロメータなどの各種測定器具を認識し、目盛の読み方、使い方がわかる。3
ガス溶接で用いるガス溶接装置・器具、溶接トーチの取扱方法がわかる。4前9,前10,前13
ガス溶接およびガス切断の基本作業ができる。4前14
アーク溶接で用いる溶接機、溶接器具、溶接棒の取扱方法がわかる。4前9
アーク溶接の基本作業ができる。4前10,前11,前12
旋盤等の工作機械の基本操作を習得し、工作機械の取扱ができる。4前16
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方法、プログラミングの流れを認識し、作業ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題の完成度合計
総合評価割合00000300300
基礎的能力00000100100
専門的能力00000100100
分野横断的能力00000100100