内燃機関工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 内燃機関工学Ⅱ
科目番号 0125 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料を配布する.
担当教員 山田 圭祐

到達目標

1. シリンダライナの構造,冷却方式,潤滑,摩耗,取扱いについて説明できる.
2. ピストンおよびピストンリングの構造,役割,取扱い,損傷について説明できる.
3. 連接棒の構造,役割,取扱い,損傷について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1シリンダライナの特性,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.シリンダライナの特性,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.シリンダライナの特性,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目2ピストンおよびピストンリングの特性,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.ピストンおよびピストンリングの特性,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.ピストンおよびピストンリングの特性,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目3連接棒の特性,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.連接棒の特性,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.連接棒の特性,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学習目標:シリンダライナ,ピストン,ピストンリング,連接棒といった,ディーゼル機関の中でも重要な役割を担う部品の基本的な知識の習得を目指す.本科目は海技士試験2Eおよび1Eの"機関 一"の取得のための根幹となるものである.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を80%(中間,期末試験の合計),課題の成績を20%とする.
・船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
一 出力装置
(a) ディーゼル機関の作動原理 (b) ディーゼル機関の運転及び保守 (c) ディーゼル機関の故障の探知,故障個所の発見及び損傷の防止

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ディーゼル機関のシリンダライナ(1) シリンダライナの役割および材質,一体型と組立て型の構造について説明できる.
2週 ディーゼル機関のシリンダライナ(2) ライナの構造や損傷,冷却方式とその特徴について説明できる.
3週 ディーゼル機関のシリンダライナ(3) シリンダライナの潤滑の必要性,潤滑方式について説明できる.
4週 ディーゼル機関のシリンダライナ(4) シリンダライナ内外の腐食と侵食,クロムメッキの特徴について説明できる.
5週 シリンダカバー
ディーゼル機関の台板とクランク室
シリンダカバーの役割と構造,台板とクランク室の構造,故障について説明できる.
6週 ディーゼル機関のピストン(1) ピストンの役割,材質,具備条件について説明できる.
7週 ディーゼル機関のピストン(2) ピストンの冷却,固定式・浮動式ピストンの特徴について説明できる.
8週 中間試験 第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
4thQ
9週 ディーゼル機関のピストン(3) ピストンの変形,重量と惰力の関係について説明できる.
10週 ディーゼル機関のピストン(4) ピストンピンメタルの役割,構造,油溝,注油方法について説明できる.
11週 ディーゼル機関のピストンリング(1) ピストンリングの役割,材質,具備条件について説明できる.
12週 ディーゼル機関のピストンリング(2) ピストンリングの形状とその特性,取扱い,焼付き,オイルリングの構造について説明できる.
13週 ディーゼル機関の連接棒(1) 連接棒の役割,材質,トランクピストン型とクロスヘッド型での構造の違いについて説明できる.
14週 ディーゼル機関の連接棒(2) 連接部の大端部構造(斜割れ),取扱い,故障について説明できる.
15週 期末試験 第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000