船体管理論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 船体管理論Ⅰ
科目番号 0127 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「これ一冊で船舶工学入門」(海文堂)
担当教員 向瀬 紀一郎

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船舶の静的な力の釣合メカニズムを十分に説明できる船舶の静的な力の釣合メカニズムを説明できる船舶の静的な力の釣合メカニズムを説明できない
評価項目2船舶の喫水変動や重心変動の計算方法を十分に説明できる船舶の喫水変動や重心変動の計算方法を説明できる船舶の喫水変動や重心変動の計算方法を説明できない
評価項目3船舶の縦傾斜や横傾斜の計算方法を十分に説明できる船舶の縦傾斜や横傾斜の計算方法を説明できる船舶の縦傾斜や横傾斜の計算方法を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
船舶の静的な力の釣合メカニズムや,喫水変動・重心変動・縦傾斜・横傾斜などの計算方法を学ぶ
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を実施する
注意点:
級海技士第1種船舶職員養成施設 運用に関する科目の一部(船舶の構造・設備・復原性及び損傷制御)・機関に関する科目の一部(プロペラ装備) に該当。
定期試験(70%)と提出物(30%)により総合的に評価する。
評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の目的を理解し説明できる
2週 船舶における静的釣合関係 船舶における静的釣合関係について理解し説明できる
3週 船舶の重心 船舶の重心について理解し説明できる
4週 重心移動の計算 重心移動の計算方法を理解し説明できる
5週 重心移動に関する演習 重心移動の計算を行える
6週 船舶の復原力 船舶の復原力について理解し説明できる
7週 横傾斜 横傾斜について理解し説明できる
8週 中間試験 中間試験
2ndQ
9週 縦傾斜 縦傾斜について理解し説明できる
10週 重量物の船内移動に伴う縦傾斜量の変化 重量物の船内移動に伴う縦傾斜量の変化について理解し説明できる
11週 重量物の積み降ろしに伴う縦傾斜量の変化 重量物の積み降ろしに伴う縦傾斜量の変化について理解し説明できる
12週 縦傾斜に関する演習 縦傾斜に関する計算を行える
13週 比重による喫水変化 比重による喫水変化について理解し説明できる
14週 比重による喫水変化に関する演習 比重による喫水変化に関する計算を行える
15週 期末試験 期末試験
16週 期末試験の解答 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)船舶工学水の物理的性質(重量、 圧縮性、 粘性)について説明できる。4
基礎的な静水力学(アルキメデスの原理、パスカルの原理)について説明できる。4
基礎的な動水力学(層流と乱流、流量と流速、ベルヌーイの定理)について説明できる。4
商船系分野(機関)流体力学流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を、説明できる。4
浮揚体に作用する力のつり合いについて認識し、浮力を計算できる。4
層流と乱流の違いを説明できる。4
ベルヌーイの式と連続の式を用いて流速および流量を計算できる。4
船体に作用する抵抗の種類(摩擦抵抗、造波抵抗など)について、説明できる。4
流れの中に存在する物体に作用する抗力および揚力について説明できる。4
抗力係数および揚力係数を用いて、抗力および揚力を計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000020050
専門的能力4000010050
分野横断的能力0000000