内燃機関学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 内燃機関学
科目番号 0143 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 舶用ディーゼル推進プラント入門
この他,担当教員により作成された自作資料を適宜配布する.
担当教員 山田 圭祐

到達目標

1. クランクなどの主軸系の構成,取扱い,計測,損傷について説明できる.
2. 燃料噴射系統や吸排気系統の構造,取扱い,調整について説明できる.
3. 過給機やガバナの構造,作動原理,損傷について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1主軸系の構成,取扱い,計測,損傷について理解し,詳しく説明できる.主軸系の構成,取扱い,計測,損傷について理解し,基本的な事項を説明できる.主軸系の構成,取扱い,計測,損傷について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目2燃料噴射系統や吸排気系統の構造,取扱い,調整について理解し,詳しく説明できる.燃料噴射系統や吸排気系統の構造,取扱い,調整について理解し,基本的な事項を説明できる.燃料噴射系統や吸排気系統の構造,取扱い,調整について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目3過給機やガバナの構造,作動原理,損傷について理解し,詳しく説明できる.過給機やガバナの構造,作動原理,損傷について理解し,基本的な事項を説明できる.過給機やガバナの構造,作動原理,損傷について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

MCCコア科目   説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標:クランク,フライホイール,主軸受,燃料噴射系統,吸排気系統,過給機,ガバナといったディーゼル機関の中でも重要な役割を担う部品,機器の基本的な知識の習得を目指す.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.また,学生は授業時間外にも学習(予習・復習)を行い,自ら知識を広げ深めるように努めること.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を75%(中間,期末試験の合計),課題の成績を25%とする.
・本科目では,60点以上の評価で単位を認定する.
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.
・本科目は学修単位であるため、60時間相当の授業外学習が必要である。授業外学習として、授業内容の予習および実施した内容に関する課題がある。
■船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
一 出力装置
(a) ディーゼル機関の作動原理 (b) ディーゼル機関の運転及び保守 (c) ディーゼル機関の故障の探知,故障個所の発見及び損傷の防止

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
ディーゼル機関のクランク(1)
クランクの役割,材質,構造について説明できる.
2週 ディーゼル機関のクランク(2) クランクの設置関連の計測,損傷および対処法について説明できる.
3週 ディーゼル機関のフライホイールおよびバランスウェイト バランスウェイトおよびフライホールの役割,ディーゼル機関の作動安定化の原理について説明できる.
4週 ディーゼル機関の主軸受(1) 主軸受の役割,材質,構造,適性な隙間等を説明できる.
5週 ディーゼル機関の主軸受(2) 軸受メタルの種類と特徴,取扱い,発熱や摩耗の対処について説明できる.
6週 ディーゼル機関のクランクピン軸受,連接棒ボルト クランクピン軸受の役割,発熱,連接棒ボルトの役割,負荷,について説明できる.
7週 ディーゼル機関の燃料噴射系統 燃料噴射系統の構成,各付属品の役割について説明できる.
8週 中間試験 第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
2ndQ
9週 ディーゼル機関の燃料噴射ポンプ 燃料噴射ポンプの作動原理や構造を説明できる.
10週 ディーゼル機関の燃料噴射(1) 燃料噴射弁の作動原理,構造,調整方法を説明できる.
11週 ディーゼル機関の燃料噴射(2) 機械式および電子式の燃料噴射制御機構について説明できる.
12週 ディーゼル機関の吸排気系統 吸排気系統の構成,調整,損傷および対処法について説明できる.
13週 ディーゼル機関の過給機 過給機の構造,作動原理,損傷及び対処法について説明できる.
14週 ディーゼル機関のガバナ ガバナの構造,作動原理,損傷および対処法について説明できる.
15週 期末試験 第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,期末試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)内燃機関学内燃機関に付属する装置の種類、特徴、取り扱いについて説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前7,前9,前10,前11,前13,前14
内燃機関に付属する装置の故障およびその原因、対策について認識し、説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前7,前9,前10,前11,前13,前14
燃料油・潤滑油の種類と特性について、説明できる。4前12
燃料油・潤滑油の取り扱いおよび管理について説明できる。4前6,前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオノート・課題合計
総合評価割合75000025100
基礎的能力0000000
専門的能力75000025100
分野横断的能力0000000