日本文学講読

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本文学講読
科目番号 0148 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布
担当教員 近藤 周吾

到達目標

 これまでの国語では短い作品ばかりを読んできたが、「講読」ではある程度の長さの書物を一冊読み、物事を体系的に理解できることと、読書の習慣を確立できることを第一の目標に掲げる。文芸を原作とする映画の鑑賞を入り口とし、原作とのcompare and contrast analysisを行えるようにするとともに、キャメラワークに注目することにより、メタ認知能力を高め、プロットだけをなぞる読みを脱却する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1一冊の本を自ら研究・分析できる。一冊の本を読み通すことができる一冊の本を読み通すことができない。
評価項目2比較対照する能力が十分にある。比較対照することができる。比較対照することができない。
評価項目3あらすじ以外の要素に十分注目できる。あらすじ以外の要素にも目が行く。あらすじにしか関心が行かない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 文芸を原作とする映画をキャメラワークに注目しながら鑑賞し、原作を精読する。
授業の進め方・方法:
 映画のキャメラワークについて学習する。ミニ映画を実際に撮る実習により、机上の理解をより確かなものにする。文芸を原作とする映画をキャメラワークに注目しながら鑑賞する。原作を精読し、レポートを仕上げる。
注意点:
 あらすじ(プロット)をなぞるのではなく、映像と活字の差異やキャメラワークに注目することを要求する。映画を視聴するごとに、小レポートを提出してもらう。このシラバスに表示される映画作品は、便宜上過年度の一例を示したものにすぎず、学生が主体的に話し合い選ぶことにより、変更される。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の概要を理解する
2週 キャメラワーク1 キャメラワークを中心に映像学の基本を理解する
3週 キャメラワーク2 実際にミニ映画を撮影するための準備を行う
4週 キャメラワーク3 実際にミニ映画を撮影する
5週 映画鑑賞1(前) 『二十四の瞳』を鑑賞する
6週 映画鑑賞1(後) 『二十四の瞳』を鑑賞する
7週 映画鑑賞2(前) 『八日目の蟬』を鑑賞する
8週 映画鑑賞2(後) 『八日目の蟬』を鑑賞する
2ndQ
9週 映画鑑賞3(前) 『時をかける少女』を鑑賞する
10週 映画鑑賞3(後) 『時をかける少女』を鑑賞する
11週 映画鑑賞4(前) 『舟を編む』を鑑賞する
12週 映画鑑賞4(後) 『舟を編む』を鑑賞する
13週 映画鑑賞5(前) 『永遠の0』を鑑賞する
14週 映画鑑賞5(後) 『永遠の0』を鑑賞する
15週 ディスカッション 討論を通じて、これまでの振り返りを行う。
16週 期末試験(レポート) 理解度・到達度をレポート形式の試験により行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合601500025100
基礎的能力40150002580
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010