蒸気原動機工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 蒸気原動機工学Ⅰ
科目番号 0162 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 経田 僚昭

到達目標

舶用蒸気ボイラ,蒸気タービンおよびガスタービンについて学ぶ.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
蒸気と熱力学の基礎の理解蒸気表,蒸気線図を完全に使いこなせる蒸気表,蒸気線図をほとんど使いこなせる蒸気表,蒸気線図が使えない
ボイラーの概要を理解する講義内容を十分に理解できている講義内容の大部分を理解できている講義内容が理解できていない
舶用ボイラーの特質を理解する講義内容を十分に理解できている講義内容の大部分を理解できている講義内容が理解できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
蒸気ボイラー,蒸気タービンの基礎を理解する.
授業の進め方・方法:
【履修上の注意等】 1 機関に関する科目(その一)
【備考】 一 出力装置
作動原理
(1)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の全体の構成及び作動
(2)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の各構成部の形状,材質及び作動
(9)蒸気タービンのノズル及び翼における蒸気の作用及びグランド蒸気の作用
(10)各種ボイラの特徴及び比較
(11)ボイラ水の性状
(12)ボイラの性能(蒸発率及びボイラ効率)
(13)ボイラにおける燃料の燃焼
運転及び保守
(1)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の運転準備,試運転,操縦,出力調整,運転中の作業,運転中の注意及び運転停止
(2)ボイラの点火,気醸,送気,給水,使用中の作業,使用中の注意及び休止
(3)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の開放,清掃,検査,計測,試験,修理,調整及び復旧
(4)ボイラの給水,ボイラ水の処理及びボイラ清浄剤の使用法
(5)ボイラ付属装置の使用法

故障の探知,故障箇所の発見及び損傷の防止
出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の損傷,腐食その他の故障及び異常現象についての模様,原因,処置及び防止
注意点:
筆記試験,小テスト,課題を課す.配分は試験70%,小テストと課題が30%,総合評価60%以上が認定

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1回 ガイダンス シラバスの説明
2週 沸騰1 相変化,潜熱,沸騰熱伝達
3週 沸騰2 沸騰の様式
4週 ボイラーの燃焼装置,通風 バーナー系統,煙突の通風力
5週 凝縮1 凝縮の様相
6週 凝縮2 凝縮熱伝達
7週 ボイラーの性能 蒸発量,ボイラー効率
8週 中間試験 1~7回までの内容について中間試験を実施
2ndQ
9週 気水共発 フォーミング,プライミング,キャリーオーバー
10週 蒸気タービンの基本 蒸気タービンの基本構造,システム
11週 燃焼生成物が及ぼす影響と低酸素燃焼 燃焼と環境
12週 排気ガス分析 ボイラー燃焼ガスの分析
13週 ボイラー水の性状 硬度,アルカリ度,pH,塩分,油分,ボイラー水管理,缶水試験
14週 蒸気タービンの基本サイクル ランキンサイクル
15週 成績評価・確認 期末試験の成績確認,授業評価アンケートの実施
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)蒸気工学蒸気動力プラントを構成する要素とそれぞれの機能について、説明できる。4前10
蒸気動力プラント内部を流動する作動流体の循環について説明できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000