内燃機関工学Ⅲ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 内燃機関工学Ⅲ
科目番号 0166 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料を配布する.
担当教員 山田 圭祐

到達目標

1. クランクの構造,取扱い,変形量の計測,損傷について説明できる.
2. 燃料噴射系統の構造,取扱い,調整不良時の影響について説明できる.
3. フライホール・バランスウェイト・ガバナの構造,役割,ディーゼル機関の作動安定化の原理について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1クランクの特性,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.クランクの特性,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.クランクの特性,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目2燃料噴射系統の特性,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.燃料噴射系統の特性,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.燃料噴射系統の特性,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目3ガバナ等によるディーゼル機関の作動安定化の原理,取扱いについて理解し,詳しく説明できる.ガバナ等によるディーゼル機関の作動安定化の原理,取扱いについて理解し,基本的な事項を説明できる.ガバナ等によるディーゼル機関の作動安定化の原理,取扱いについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学習目標:クランク,フライホイール,軸受,燃料噴射系統,ガバナといった,ディーゼル機関の中でも重要な役割を担う部品の基本的な知識の習得を目指す.本科目は海技士試験2Eおよび1Eの"機関 一"の取得のための根幹となるものである.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を80%(中間,期末試験の合計),課題の成績を20%とする.
・船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
一 出力装置
(a) ディーゼル機関の作動原理 (b) ディーゼル機関の運転及び保守 (c) ディーゼル機関の故障の探知,故障個所の発見及び損傷の防止

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
ディーゼル機関のクランク(1)
クランクの役割,材質,構造について説明できる.
2週 ディーゼル機関のクランク(2) クランクのデフレクション・平行度・ねじれ度の計測について説明できる.
3週 ディーゼル機関のクランク(3) クランクの折損事故,亀裂の対処方法について説明できる.
4週 ディーゼル機関のバランスウェイトおよびフライホイール バランスウェイトおよびフライホールの役割,ディーゼル機関の作動安定化の原理について説明できる.
5週 ディーゼル機関の主軸受(1) 主軸受の役割,材質,構造,適性な隙間について説明できる.
6週 ディーゼル機関の主軸受(2) 軸受メタルの種類とその特徴,取扱い,発熱や摩耗の対処について説明できる.
7週 ディーゼル機関のクランクピン軸受,連接棒ボルト クランクピン軸受の役割,発熱,適正な隙間,連接棒ボルトの役割,負荷,締付けについて説明できる.
8週 中間試験 第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
2ndQ
9週 ディーゼル機関の燃料噴射ポンプ 燃料噴射ポンプの作動原理,種類と構造の違いについて説明できる.
10週 ディーゼル機関の燃料噴射弁(1) 燃料噴射弁の作動原理,構造,調整方法について説明できる.
11週 ディーゼル機関の燃料噴射弁(2) 燃料噴射弁の取扱い,噴射不良の原因とその影響について説明できる.
12週 ディーゼル機関の燃料噴射系統 燃料油管,油こしについて説明できる.
13週 ディーゼル機関のガバナ(1) ガバナの構造,作動原理,燃料系統との関連について説明できる.
14週 ディーゼル機関のガバナ(2) ガバナの種類とその特徴,電子式ガバナの概要について説明できる.
15週 期末試験 第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,期末試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000