到達目標
舶用推進プラント、陸上では発電プラントあるいは非常用発電機として採用されるガスタービンに関する知識・技術を習得することを目的とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
ガスタービンの開発から発展までの概要を理解する。 | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの構造,基礎を理解する | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの基本サイクルであるブレイトンサイクルを理解する | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの性能評価の計算を理解し解答できる | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの応用技術を理解する | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの環境保全対策を理解する | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
ガスタービンの主要材料と製造・加工技術について理解する | 講義内容を十分に理解している | 講義内容をおおむね理解している | 講義内容が理解できていない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ガスタービン及び蒸気タービンプラントに関する基礎知識及び実務的技術を理解し、舶用推進プラントや陸上発電プラントの運転管理ができる能力を養う。3級海技士(機関)に出題される程度の基礎知識の習得はもとより、1・2級海技士(機関)の国家試験合格を目指す。エネルギー管理士(熱分野)資格の熱と流体の流れの基礎及び熱利用設備及びその管理に関する事項を習得する。
一級海技士(機関)免状を所有し、外航海運会社において機関長として機関管理、船舶管理の実務経験を有する。これらの経験を生かしてガスタービンの理論、陸上発電プラント等におけるガスタービンの実際を講義形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
手製資料をテキストとして使用し講義を進める。
各単元ごとにまとめた確認問題を配布するので、自宅学習することで理解度を深める。
(予習と復習)
本科目は履修単位科目であるので、講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
注意点:
配布資料は全て毎回持参し講義メモを取ること。
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
評価が60点に満たないものは、願い出により追認試験を受けることが出来る。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。
追認試験の受験にあたって、追認試験を受けるに値するレベルに達しているかを確認するために事前課題を課す。
【履修上の注意等】 1 機関に関する科目(その一)
【備考】 一 出力装置
作動原理
(1)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の全体の構成及び作動
(2)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の各構成部の形状,材質及び作動
(9)蒸気タービンのノズル及び翼における蒸気の作用及びグランド蒸気の作用
(10)各種ボイラの特徴及び比較
(11)ボイラ水の性状
(12)ボイラの性能(蒸発率及びボイラ効率)
(13)ボイラにおける燃料の燃焼
運転及び保守
(1)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の運転準備,試運転,操縦,出力調整,運転中の作業,運転中の注意及び運転停止
(2)ボイラの点火,気醸,送気,給水,使用中の作業,使用中の注意及び休止
(3)出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の開放,清掃,検査,計測,試験,修理,調整及び復旧
(4)ボイラの給水,ボイラ水の処理及びボイラ清浄剤の使用法
(5)ボイラ付属装置の使用法
故障の探知,故障箇所の発見及び損傷の防止
出力装置(蒸気タービン,ガスタービン,ボイラ及びこれらの付属装置を含む.)の損傷,腐食その他の故障及び異常現象についての模様,原因,処置及び防止
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス ガスタービン概要 |
シラバスと授業の進め方及び成績評価の説明 開発の歴史、技術の発展や概要を理解する。
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2週 |
ガスタービン概要 |
開発の歴史、技術の発展や概要を理解する。
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3週 |
ブレイトンサイクル |
ブレイトンサイクル及び効率の計算を理解し説明できるを理解する
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4週 |
ガスタービンの性能評価演習 |
性能評価演習を通じてガスタービンの性能を評価できる
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5週 |
ガスタービンの性能評価演習 |
性能評価演習を通じてガスタービンの性能を評価できる
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6週 |
ガスタービンの圧縮機の構造と特徴 |
圧縮機の構造や特徴を理解する
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7週 |
ガスタービンの燃焼器の構造と特徴 |
燃焼器の構造や特徴を理解する
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8週 |
ガスタービンの翼の構造と特徴 |
翼の構造や特徴を理解する
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4thQ |
9週 |
ガスタービンの環境保全対策 |
環境保全の基礎と実際の保全技術を理解する
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10週 |
ガスタービンの環境保全対策 |
環境保全の基礎と実際の保全技術を理解する
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11週 |
主要材料と製造技術、加工技術 |
主要材料と製造技術、加工技術を理解する
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12週 |
ガスタービンの応用技術 |
省エネの考え方、熱のカスケード利用、コンバインドサイクルなどを理解する
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13週 |
ガスタービンの応用技術 |
省エネの考え方、熱のカスケード利用、コンバインドサイクルなどを理解する
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14週 |
講義の振り返り |
学習内容の確認
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
期末試験のフィードバック |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 40 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |