哲学Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 哲学Ⅰ
科目番号 0188 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 木田元・須田朗『基礎講座 哲学』(ちくま学芸文庫)。
担当教員 冨田 詩郎

到達目標

哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)を説明でき、批判的に評価できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)をとてもよく説明できる。哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)を説明できる。哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)を説明できない。
評価項目2哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)をとてもよく、批判的に評価できる。哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)を批判的に評価できる。哲学の可能性・ことば・真理などをめぐる哲学者の言説や思想(の一部)を批判的に評価できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
哲学するとはどういうことか、真理は成立するか、哲学は学問として成立するかなどについて、入門書・啓蒙書・邦訳された哲学書などの記述を参考に、理解と考察を進め、自分なりの考えを表明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を中心とする。必要に応じて、学生による発表と討論を交える
注意点:
講義プリントや資料などの保存・整理を怠らないこと。授業では、毎回、自分で読み・考え・表現することが求められる。       授業への参加の態様も評価の対象となる。授業計画は理解度・関心度などに応じて適宜、変更されることがある。           評価が60点に満たないときは、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。                                               家庭学習の際は使用テキスト・資料などをあらかじめ読んでおくことが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 哲学史を学ぶ意義 学習・評価方法のガイダンス 哲学を人間の営みとしてとらえる視点を理解する
2週 人類の心の歴史         動物の行動と人間的行動 人間はどのようにしてサルからヒトになったか。
3週 呪術的な世界の成立      創世神話の三つの型       実践的な呪術的思考と理論的な神話的思考             成る・生む・作る          
4週 ピュシスの思想        「哲学」の誕生         ソクラテス以前の思想家たち       ピュシスとは何か        ソフィストとソクラテス     ピュシスと人間
5週 プラトン・アリストテレス         古代から中世へ         中世から近代へ イデア論・可能態と現実態    アウグスティヌスとプラトン   トマス・アクィナスとスコラ哲学    
6週 デカルトと合理主義      カント 方法的懐疑             主観と客観・心身二元論     先天的な総合判断
7週 ヘーゲルと近代哲学の完成    ニーチェ 精神と自己意識・労働と意識    ニヒリズム・力への意志
8週 現代哲学の先駆者たち      現代哲学の概観 シェリング・キルケゴール    実存哲学・論理実証主義    現象学・構造主義
2ndQ
9週 現象学・環境世界・生活世界 フッサールの現象学 知覚的世界の復権・環境世界    現象学の展開
10週 実存主義           キルケゴールと実存の三段階                  実存主義の展開 ハイデガーほか 実存とは何か          美的実存から宗教的実存へ     不安・存在とは何か・限界状況
11週 マルクス主義         賃金労働と疎外 人間と労働・商品とは何か    分業と疎外
12週 プラグマティズム        真理論 プラグマティズムの諸特徴     宗教とプラグマティズム
13週 構造主義            実存主義と構造主義・言語学   文化人類学・現象学と構造主義 構造主義の考え方        ソシュールの言語学       レヴィ・ストロースの構造主義
14週 論理学と数学 真理関数     論理実証主義          後期ウィトゲンシュタインと言語 真理関数            検証理論            日常言語学派
15週 期末試験
16週 成績評価・確認 哲学史の主な流れを概観する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000