内燃機関工学Ⅳ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 内燃機関工学Ⅳ
科目番号 0198 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 山田 圭祐

到達目標

1. ディーゼル機関の主要部品の特性,取扱い,損傷などの対処法について説明できる.
2. ディーゼル機関の燃焼室内で起きている事象の詳細について説明できる.
3. ディーゼル機関の運転およびトラブルの対処法について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ディーゼル機関の各部品の特性,取扱いなどについて理解し,詳しく説明できる.ディーゼル機関の各部品の特性,取扱いなどについて理解し,基本的な事項を説明できる.ディーゼル機関の各部品の特性,取扱いなどについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目2ディーゼル機関の燃焼室内で起きている事象について理解し,詳しく説明できる.ディーゼル機関の燃焼室内で起きている事象について理解し,基本的な事項を説明できる.ディーゼル機関の燃焼室内で起きている事象について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.
評価項目3ディーゼル機関の取扱いやトラブルの対処法について理解し,詳しく説明できる.ディーゼル機関の取扱いやトラブルの対処法について理解し,基本的な事項を説明できる.ディーゼル機関の取扱いやトラブルの対処法について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教育目標:本科目は3年生から続く内燃機関工学のまとめに位置付けられる.海技士試験2Eおよび1Eの「機関一」「機関三」に相当する内容の事項を習得することを目的とする.内燃機関工学ⅠⅡⅢの復習や,学生の理解促進,プレゼンテーション能力の向上のため,学生自身が他の学生に演習課題を解説する機会を設ける.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とする.また適宜演習課題を実施し,学生自身が課題の開設をする時間も設ける.
注意点:
海技士試験2Eおよび1Eの「機関一」「機関三」に関連する内容を取り扱う.本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を80%(期末試験のみ),課題の成績を10%,演習課題の発表を10%とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ディーゼル機関のピストン(1)
ピストンの形状,材質,熱負荷について説明できる.
2週 ディーゼル機関のピストン(1) ピストンの冷却方法,損傷,ピストンリングについて説明できる.
3週 ディーゼル機関のシリンダライナ(1) シリンダライナの摩耗とそれによる影響,潤滑,注油について説明できる.
4週 ディーゼル機関のシリンダライナ(2) シリンダライナの冷却方法,損傷について説明できる.
5週 ディーゼル機関のクランク クランクデフレクション,振動,損傷について説明できる.
6週 ディーゼル機関の軸受 軸受の材質、特性,取扱いについて説明できる.
7週 ディーゼル機関のカムおよびカム軸 カムの形状,カム軸を駆動する仕組みについて説明できる.
8週 ディーゼル機関の吸排気弁 吸排気弁の弁座,弁ばね,タペット,油圧駆動式排気弁について説明できる.
2ndQ
9週 ディーゼル機関のインジェクタ,燃料噴射ポンプ インジェクタの先端形状と噴霧の関連性,噴射ポンプの仕組みについて説明できる.
10週 ディーゼル機関の燃料噴射・燃焼過程 燃料噴射・燃焼過程の詳細について説明できる.
11週 ディーゼル機関の過給機 過給機の構造,作動原理,故障とその対処法について説明できる.
12週 ディーゼル機関の調速機,ロングストローク機関 遠心・電子調速機,ロングストローク機関の特性について説明できる.
13週 ディーゼル機関の運転 機関運転時のトラブルとその対処法,減速・減筒運転について説明できる.
14週 ディーゼル機関のディレーティング ディレーティング線図を読み取り,運転状態を判断できる.
15週 期末試験 第1週から14週までの授業内容の理解度を確認するため,期末試験を実施する.
16週 答案返却,解説,授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801000100100
基礎的能力0000000
専門的能力801000100100
分野横断的能力0000000