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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス /「言語とは何か」①鈴木孝夫「ものとことば」 |
授業の目的、進め方、評価方法などについて、理解し説明できる。/現代の評論の読解を通じて、「もの」と「ことば」の関係・「ことば」と世界認識の関係について理解し、言語の機能や性質について説明できる。 授業外学習・事後:多和田葉子「『ふと』と『思わず』」の文章の読解。
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2週 |
「言語とは何か」②内田樹「他者の言葉」 |
他者の言語・他の言語を学ぶ意義について、説明できる。 授業外学習・事後:多和田葉子の「国境を越えることば」の読解。
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3週 |
「言語とは何か」③内田樹「ことばとは何か」
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言語の性質・機能について理解し、説明できる。 授業外学習・事後:永井均の「マンガの哲学」の読解。
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4週 |
「言語とは何か」④まとめ |
言語とはどういうものか、整理してまとめることができる。 授業外学習・事後:レポート課題。
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5週 |
藤原道綱母『蜻蛉日記』中巻の天禄2(971)年2月および6月の条① |
『蜻蛉日記』の文学史的な知識について、説明できる。当該の場面の前後の夫妻の状況について、当時の「通ひ婚」の習俗も併せて、説明できる。当該場面の古語の意味を理解し、場面内容を説明できる。 授業外学習・事後:筆者の歌「さむしろの~」の解釈(現代語訳)を調べる。
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6週 |
藤原道綱母『蜻蛉日記』中巻の天禄2(971)年2月および6月の条② |
なぜ筆者の「さむしろの」歌の語の解釈が問題になるのか、説明できる。「さむしろ」の「筵」とはどういうものか、さまざまな和歌の用例から理解し、説明できる。 授業外学習・事後:「筵」の和歌の用例に頻出する動詞を調べる。
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7週 |
藤原道綱母『蜻蛉日記』中巻の天禄2(971)年2月および6月の条③ |
「筵」の属性について理解した上で、それを「敷く」行為や「返す」行為がどういう意味を持つのか、説明できる。活字本の底本の表記を確認した上で、通説とは異なる「おかむ」の解釈の可能性について、説明できる。 授業外学習・事後:「をく」という動詞の意味を調べておく。
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8週 |
藤原道綱母『蜻蛉日記』中巻の天禄2(971)年2月および6月の条④ |
筆者の「さむしろの」の歌が、どのような意味をもって詠まれていたのかを理解し、説明できる。 授業外学習・事後:レポート課題。
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4thQ |
9週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』① |
天喜三(1055)年五月三日に開催された『六条斎院物語歌合』の文学史的な意義について理解し、説明できる。この『歌合』に残された和歌と、このときに新作された物語作品の関係について理解し、説明できる。 授業外学習・事後:五月五日の節句とあやめ草の関係について調べておく。
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10週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』② |
「あやめ草」をめぐる当時の習俗について理解し、説明できる。散佚した物語『あやめうらやむ中納言』の復元する手掛かりとなる、「あやめぐさなべてのつまとみるよりはよどのにのこるねをたづねばや」の和歌の現代語訳ができる。 授業外学習・事後:「あやめ」と「うらやむ」の語句を有する和歌の用例を読んでおく。
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11週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』③ |
散佚した物語の題名である、「あやめ(草)」を「うらやむ」ということはどういうことなのか・「あやめ」の属性の何を「うらやむ」のかについて、「あやめ」「うらやむ」の語句を有する他の和歌の用例から推測し、説明できる。 授業外学習・事後:題名の「うらやむ」と和歌の「~ばや」が、主人公とおぼしき「中納言」の心情を表現するものと考えると、「羨望」と「願望」という「中納言」の「望み」を表していることになるが、この二つの「望み」はどのように関係しているのか、考えておく。
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12週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』④ |
題名の「うらやむ」と和歌の「~ばや」から、主人公の「中納言」の心情を合理的に推測し、説明できる。「よどのにのこるね」と比較される、「なべてのつま」とはどういうことか、他の和歌の用例から考えて、説明できる。 授業外学習・事後:草の「根」を「刈る」ことが、「掛詞」として含意するもうひとつの意味とは何か、考えてくる。
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13週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』⑤ |
草の「根」を「刈る」ことと「仮り」との関係について、他の用例から考えて、合理的な説明ができる。「なべてのつま」がなぜ否定的な意味を帯びるのか、説明できる。 授業外学習・事後:「よどのにのこるね」の部分が、「掛詞」として含意するもうひとつの意味とは何か、考えてくる。
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14週 |
『六条斎院物語歌合』所収の『あやめうらやむ中納言』⑥ |
「よどのにのこるね」とはどういうことなのか、他の和歌の用例から考えて、説明できる。 授業外学習・事後:レポート課題。
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15週 |
まとめ/レポート課題提出 |
言語の機能や性質、古代のことばと現代のことばのありようの違いなどについて、説明できる。
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16週 |
レポート返却と講評 |
返却されたレポートとその講評から、現代のことばから失われつつあるものをどのようにしたら回復できるのかという問題について、自分なりの考えを持つことができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 4 | 後4 |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 4 | 後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後9,後10 |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後7,後9,後10,後12,後13 |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後7,後9,後10,後11,後12,後13 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後7,後9,後10,後11,後12,後13 |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 4 | 後4,後8,後15 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 4 | 後4,後5,後7,後8,後10,後12,後13,後15 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 4 | 後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後15 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 4 | 後4,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後15 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 4 | 後4,後6,後8,後11,後12,後13,後15 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 4 | 後4,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 4 | 後4,後8,後11,後14,後15,後16 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 4 | 後4,後8,後14,後15,後16 |
社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後12,後13,後15,後16 |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 4 | 後2,後3 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 4 | 後4,後16 |