歴史と文化

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史と文化
科目番号 0002 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。
担当教員 横山 恭子

到達目標

・日本と東アジアの対外関係・国際交流の特徴を説明できる。
・歴史資料、地図、古文書を調査・分析し、説明できる。
・歴史的事象と現代社会の国際問題とを結び付け、意見を持つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本と東アジアの国際関係の特徴を具体的に説明できる。日本と東アジアの国際関係について説明できる。日本と東アジアとの国際関係について説明・選択できない。
評価項目2歴史資料、地図、古文書を解読・分析することができる。歴史資料、地図、古文書について説明することができる。歴史資料、地図、古文書について説明できない。
評価項目3歴史的事象と現代社会の国際問題とを結び付け、意欲的に自分の意見を持つことができる。歴史的事象と現代社会の国際問題とを結び付け、自分の意見を持つことができる。歴史的事象と現代社会の国際問題とを結び付けることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古代から近現代までの東アジア交流概論。日本の対外関係を通史的に俯瞰しながら,中国,朝鮮半島などの東アジア諸国・諸地域との交流を通して,日本が文化・技術を受容してきたこと,それらを熟成・発展させ産業化・国産化を進めてきたことを概観する。
授業の進め方・方法:
講義形式、毎回資料を配布する。参考文献等は授業中に適宜紹介する。時々、作業プリントや授業の感想を求めることがある。学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である。授業外学習・事前として授業内容を予習しておくこと。 授業外学習・事後として授業中の配布物を読み直すこと。
注意点:
履修者の人数や理解度により、授業進度や内容を変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 東アジア華夷秩序の形成と古代日本① 中国歴史書にみる「倭国」 中国歴史書の記述に登場する「倭国」について知識を得る。
2週 東アジア華夷秩序の形成と古代日本② 漢字・仏教伝来と「日本」 漢字・仏教伝来について、理解を深める。
3週 東アジア華夷秩序の形成と古代日本③ 遣唐使の往来と大仏造営 遣唐使の往来と大仏造営のつながりを理解する。
4週 東アジア華夷秩序の形成と古代日本④ 仮名文字と記録のはじまり 仮名文字と日記・記録の習慣について知識を得る。
5週 中世日本と東アジアの戦乱① 蒙古襲来と火薬の発明 蒙古襲来と新兵器・火薬の発明について理解する。
6週 中世日本と東アジアの戦乱② 東シナ海の偽使と倭寇 東シナ海の偽使と倭寇について知識を得る。
7週 中世日本と東アジアの戦乱③ 大航海時代と鉄砲伝来 大航海時代と鉄砲伝来とのつながりについて理解を深める。
8週 中世日本と東アジアの戦乱④ 朝鮮出兵と陶工・焼物文化 朝鮮出兵と陶工・焼物文化の流行・定着について知識を得る。
4thQ
9週 近世日本の対外関係と四つの口① 「鎖国」政策とキリスト教 「鎖国」政策とキリスト教との関わりについて理解する。
10週 近世日本の対外関係と四つの口② 朝鮮・琉球使節と出版文化 朝鮮・琉球使節の来日と出版技術の発達について知識を得る。
11週 近世日本の対外関係と四つの口③ 蝦夷地開発と北前船航路 蝦夷地開発と北前船交易の関わりについて理解する。
12週 近世日本の対外関係と四つの口④ 長崎貿易と蘭学・洋学の発達、レポート課題発表 長崎貿易と蘭学・洋学の発達について知識を得る。
13週 国民国家システムの中の近現代日本① 産業革命の進展と黒船来航 産業革命の進展と黒船来航との関わりについて知識を得る。
14週 国民国家システムの中の近現代日本② 文明開化とお雇い外国人 明治初期のお雇い外国人の役割について考察する。
15週 国民国家システムの中の近現代日本③ 「近代化」と地域社会 明治以降の近代化の地域社会への波及について考察する。
16週 レポート課題提出、まとめ 日本と東アジアとの関わりを通史的に捉え自分なりの意見を持つことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。4
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。4
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。4
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合000300070100
基礎的能力000300070100
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000