生物工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 生物工学
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 篠﨑 由紀子

到達目標

1:微生物細胞の構造と機能について説明できる
2:遺伝子の構造と機能について説明できる
3:遺伝子操作法の概要と工業的な応用例について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1微生物細胞の構造と機能・工業的な利用について説明できる微生物細胞の構造と機能について説明できる微生物細胞の構造と機能について説明できない
評価項目2遺伝子の構造と機能について説明できる遺伝子の構造と機能について資料を参照しながら説明できる遺伝子の構造と機能について説明できない
評価項目3遺伝子操作法の概要と工業的な応用例について説明できる遺伝子操作法の概要について説明できる遺伝子操作法の概要について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(2) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物の機能を理解し、現在社会において生物機能の利用が広く行われている現状を学習する。
※実務との関係:この科目は、研究機関で有用微生物の探索と特性解析を担当していた教員がその経験を活かし、生物工学に関する基礎的な内容の講義と実験(酵母の顕微鏡観察・DNA抽出等)を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義と実験
事前に行う準備学習:講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
注意点:
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。
 学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である。
 授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
 授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生物工学とは。生物工学の歴史 生物工学発展の背景を説明できる。微生物の発見から現在の応用例まで概要を説明できる
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
2週 細胞の構造 細胞と細胞小器官の構造と働きについて説明できる
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
3週 微生物の分類 微生物の分類法の概要および、産業上重要な微生物について例を挙げて説明できる
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
4週 細胞膜 細胞膜と浸透圧、能動輸送について説明できる
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
5週 (実験1)顕微鏡観察 酵母の増殖の様子を顕微鏡で観察することができる。血球計算版を用いた顕微鏡観察を行い、培養液中の酵母の菌体濃度を算出できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
6週 (実験2)顕微鏡観察 試料の調製(タマネギの発芽種子を用いた固定と染色)および、染色体の顕微鏡観察を行うことができる。細胞分裂に伴う染色体の挙動について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
7週 (実験3)DNAの抽出 細胞からのDNA抽出の原理を説明できる。実験を行うことができる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
8週 (実験4)PCRと電気泳動 PCRによるDNA増幅の原理を説明できる。電気泳動の原理を説明できる。実験を行うことができる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
4thQ
9週 遺伝子の構造と機能(1)  染色体の構造。真核生物と原核生物の違いを説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。 
10週 遺伝子の構造と機能(2) DNA・RNAの構造について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
11週 遺伝子の構造と機能(3) DNAの複製・転写・翻訳について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
12週 アミノ酸とタンパク質 タンパク質の1次~4次構造について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
13週 遺伝子操作方法(1) 遺伝子組換え技術の概要を説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
14週 遺伝子操作方法(2) 遺伝子組換え技術の工業的な応用例について説明できる。
授業外学習・事前:授業内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
15週 期末試験 実施
16週 総合学習 期末試験の解説とアンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス生物の共通性と進化の関係について説明できる。4後4
生物に共通する性質について説明できる。4後3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000