材料工学特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 材料工学特論
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 井上 誠

到達目標

・欠陥と材料の性質について関連づけて説明できる
・状態図と組織の関係について説明できる
・電子顕微鏡の観察原理や測定原理について説明できる
・機械材料に求められる性質を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1欠陥と材料の性質について関連づけて詳細にに説明できる欠陥と材料の性質について関連づけて説明できる欠陥と材料の性質について関連づけて説明できない
評価項目2状態図と組織の関係について詳細に説明できる状態図と組織の関係について説明できる状態図と組織の関係について説明できない
評価項目3電子顕微鏡の観察原理や測定原理について詳細に説明ができる電子顕微鏡の観察原理や測定原理について説明できる電子顕微鏡の観察原理や測定原理について説明できない
評価項目4機械材料に求められる性質を詳細に説明できる機械材料に求められる性質を説明できる機械材料に求められる性質を説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料工学特論では、物質を材料として活用するために、物理,化学的な性質や概念と、精製、加工、組織制御などと性質を関連づけることを目的としている。
授業の進め方・方法:
講義
事前に行う準備学習:講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
注意点:
・レポート等は,すべての課題についての提出が必要です、やむを得ない事情の場合を除き、提出期限を守らなかった場合などは、単位を認定しません。
・本科目60点以上の評価で単位を認定する。
・2単位の学修単位のため、60時間相当の授業外学習が必要である。授業外学習・事前:授業に内容を予習しておくこと。授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解くこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 材料の特性 材料の特性に関する概論について説明できる。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
2週 求められる材料特性 今後求められている材料の特性にして説明できる。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
3週 固体の結合 脆性と延性 原子の結合の種類と脆性や延性といった材料の性質の関連について説明できる。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
4週 固体中の不完全性(1)格子欠陥の種類と性質 格子欠陥の種類とそれが及ぼす性質、(拡散や強度)への影響について説明できる (1)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
5週 固体中の不完全性(2)転位 格子欠陥の種類とそれが及ぼす性質、(拡散や強度)への影響について説明できる (2)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
6週 固体中の不完全性(3)転位と強化機構 格子欠陥の種類とそれが及ぼす性質、(拡散や強度)への影響について説明できる (3)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
7週 中間試験
8週 状態図と組織(1) 状態図とそれから生成される材料組織とそこからあらわれる性質の関係性について説明できる (1)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
4thQ
9週 状態図と組織(2) 状態図とそれから生成される材料組織とそこからあらわれる性質の関係性について説明できる (2)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
10週 状態図と組織(3) ゾーンメルトや析出硬化などを例題に状態図の利用について説明できる (1)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
11週 状態図と組織(4) ゾーンメルトや析出硬化などを例題に状態図の利用について説明できる (2)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
12週 材料分析装置(1) 材料の結晶構造や組織観察に用いられるのX線や電子線による分析(SEM, TEMなど)について、分析原理や、観察、測定できるものについて説明できる (1)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
13週 材料分析装置(2) 材料の結晶構造や組織観察に用いられるのX線や電子線による分析(SEM, TEMなど)について、分析原理や、観察、測定できるものについて説明できる (2)。
授業外学習・事前:授業に内容を予習しておく。
授業外学習・事後:授業内容に関する課題を解く。
14週 期末試験
15週 期末試験の返却・解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。4前3
材料機械材料に求められる性質を説明できる。4前1,前2,前15
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4前1,前2
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。4前8
合金の状態図の見方を説明できる。4前8
塑性変形の起り方を説明できる。4前3,前6
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。3前6
材料系分野材料物性原子の結合の種類および結合力や物質の例など特徴について説明できる。4前3
結晶構造の特徴の観点から、純金属、合金や化合物の性質を説明できる。4前4
材料組織点欠陥である空孔、格子間原子、置換原子などを区別して説明できる。4前4,前5
純金属の凝固過程での過冷却状態、核生成、結晶粒成長の各段階について説明できる。4前8,前9,前10,前11
共晶型反応の状態図を用いて、一般的な共晶組織の形成過程について説明できる。4前8,前9,前10,前11
包晶型反応の状態図を用いて、一般的な包晶組織の形成過程について説明できる。4前8,前9,前10,前11
加工硬化、固溶硬化、析出硬化、分散硬化の原理を説明できる。3前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力3000100040
専門的能力5000100060
分野横断的能力0000000