到達目標
1.工学倫理の論点と基礎知識の理解
・技術士倫理規定と公益確保の考えが理解できる。。
・安全と安心、リスク管理の考え方などが理解できる。
2.規格と法規、製造物責任・内部告発の意義と理解できる。
3.知的財産権の重要性と特許戦略の理解ができる。
4.チームで仕事(TW)をするための能力
・身近な事故事例の検証における役割と実行能力がある。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
学習目標(授業のねらい)
1) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養、および、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(JABEE技術者倫理の教育目標)
2) 産業技術の歴史的発展の経過や災害事例(失敗事例)とそれらに対応してきた先人の知恵を学ぶことにより、工学倫理の思考と実践力を培い、技術士補としての自覚を促す。
3) 「お客さまに喜ばれる」いいものを創りだし社会に貢献することが、プロのエンジニアの役割と考え、身近に遭遇する工学倫理的問題をチームで考えて仕事をすすめる能力を会得する。
授業の進め方・方法:
授業形態:講義(40%)、演習(15%)、PBL(45%)
実施体制:学外者および技術室の支援(小澤先生)
注意点:
注意点・工学倫理の考え方を身につけるため,過去の事故事例の検証から学ぶ。
・技術士1次試験の適性科目(工学倫理)の過去問から学ぶ。
・PBL学習として身近な事例を取り上げ“チームで仕事をするための能力“を養う。
・PBL学習の発表会では、外部(講師)の意見をいただくことも考える。
備考 ・技術室(PBL学習担当)の協力でPBL学習によるチームでの学びを適用する。
・ 学科編成のため専攻科1年、2年合同の授業となる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
工学倫理をはじめるにあたって(1章) |
教育目標と達成目標と技術士へのロードマップ (CSRと信用、法とモラルへのとびら) 事例:ものづくりと企業活動、CSRと信用、法とモラル TWテーマ:なぜ今工学倫理なのか?
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2週 |
技術者倫理と技術倫理(2章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答1,2 (技術者に求められる素養) 事例: ジェットコースター事故、交通事故、フォードピント事件 軍事技術、論文ねつ造事件 TWテーマ:グループ分け
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3週 |
技術者と倫理(3章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答3,4 (ものづくりと品質、品質保証、品質改善) 事例:トヨタ車リコール問題、クラフツマンシップ TWテーマ:ステークホルダーの整理
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4週 |
専門職と組織人の倫理(4章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答5,6 (集団の心理と集団愚行) 事例:チャレンジャー事故、JCO臨界事故 TWテーマ:事前調査(TW)
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5週 |
倫理問題への対応 (5章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答7 (ハインリッヒの法則、公益通報者保護法) 事例:三菱自動車リコール隠し、雪印乳業集団食中毒事件 TWテーマ:事前調査(TW)
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6週 |
製造物責任(6章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答8、9 (製造物責任) 事例:家庭用カビとり剤、シティコープ・ビル TWテーマ:事前調査(TW)
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7週 |
事例から学ぶ 安全と工学倫理 (Ⅱ1章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答10,11 (製造現場の安全、製品安全と安全規格) 事例: JR福知山脱線事故、六本木ヒルズ回転ドア事故 TWテーマ:事前調査(TW)
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8週 |
事例から学ぶ リスクの評価と工学倫理 (Ⅱ2章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答12,13 (リスクへの対応とネジメント、個人情報、情報セキュリティ) TWテーマ:事前調査(TW)
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4thQ |
9週 |
環境・資源・エネルギーと工学倫理(Ⅱ3章) |
(資源・環境・エネルギー、低炭素化社会、未来に向けて) (製造物責任法、公益通報者保護法、など) TWテーマ:事前調査(TW)
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10週 |
技術者と法規(Ⅱ4章) 知的財産権(Ⅱ5章) |
技術士1次試験適性科目の過去問の例題と回答15 (コンプライアンスと倫理、規格と法規、道路運送車両法) (知的財産と産業財産権、職務発明と相当の対価、他) (具体的な災害・事故事例を取り上げ倫理的に考察する) TWテーマ:事前調査(TW)
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11週 |
TW発表会 |
・時事事例の検証と工学倫理面の論点整理 ・PBL学習でチームで仕事をするための能力育成 ・他社と協働する際に、自己の行動と実行する能力 ・他社と協働する際に、他者に適切に働きかける能力など TWテーマ:TW発表会(合同) (外部講師招待)
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12週 |
TW発表会 |
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13週 |
論点整理 ◎レポート提出 |
(TWで調べた論点および期末試験の論点などの整理) TWテーマ:レポート提出[期限厳守]
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14週 |
工学倫理試験 |
(技術士1次試験と適性科目相当での試験・評価)
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15週 |
まとめ、アンケート |
(講義のまとめ、試験解答、レポート解説、参考資料、他)
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16週 |
今後に向けて |
(Q&A、フリートーキング)
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 0 | 0 | 15 | 55 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 30 | 0 | 0 | 15 | 55 | 0 | 100 |