振動エネルギー工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 振動エネルギー工学
科目番号 0010 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 櫻井 豊

到達目標

・単振り子の微分方程式が立てられ,エネルギーの観点からも振動を理解出来る
・相平面上に各種振動を描ける
・単振り子の微分方程式を線形近似して解ける
・MK系,MCK系の自由振動を解析できる
・MK系,MCK系の調和励振を解析できる
・フーリエ級数の考え方が理解出来,振動解析のツールとして用いることができる
・インパルス,ステップ関数のフーリエ変換により,系の応答を調べることが出来る

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
単振り子の微分方程式が立てられる
MCK系の調和振動の解析ができる
フーリエ変換,ラプラス変換が系に適用できる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「振動」は現象としては良く知られていてもその数学的取扱いはむずかしい.しかしながら振動現象は様々な分野に現われ,各専門科目を学ぶ上においてもまた実務上においてもその取扱いに慣れておくことは重要である.
本授業では振動現象の取扱い方を具体例やシミュレーションを用いながら直感的に体得できるようにする.
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
通常の振動論と異なり,一般にはむずかしいとされる非線形振動から入ります.ただしこれらは通常身のまわりで経験する現象が多く,シミュレーションでは容易にとりあつかえるものです.そのため,力学,制御,回路などの基礎の他に,基本的なシミュレーション技法の知識があると有利です.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 単振り子の解析と振動エネルギー 期末試験の解答,アンケート
2週 相平面,自励・パラメータ振動 相平面上での振動の表し方と楽器とプランコなどの例で現象を考える
3週 線形近似 MCKモデルとアンプの話を通して線形近似の考え方を学ぶ
4週 数学的予備知識,演算子法 微分方程式の常識事項の復習・整理,畳み込みとラプラス変換について
5週 自由振動 MK系の自由振動を解析
6週 自由振動 MCK系の自由振動を解析
7週 調和励振 MK系の調和励振を解析
8週 調和励振 MCK系の調和励振を解析
4thQ
9週 周期的励振 振動解析のツールとしてのフーリエ級数とその考え方について
10週 周期的励振 非調和な励振を解析
11週 過渡応答 振動解析のツールとしてのフーリエ変換とインパルス,ステップ関数
12週 過渡応答 系の応答を調べる
13週 波動 弦の固有振動について
14週 波動 棒,膜や板などの固有振動について
15週 期末試験の解答,アンケート
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000