到達目標
各時代の日本の対外関係ならびに,東アジア諸国・諸地域との結びつきの特徴を理解・認識するとともに,将来国際的な技術者としてグローバルに活躍し,世界の人々と接する際に必要な知識・教養を豊かなものにする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本と東アジアとのつながりについて具体的に説明・記述できる。 | 日本と東アジアとのつながりについて説明・選択できる。 | 日本と東アジアとのつながりについて説明・選択できない。 |
評価項目2 | 文字史料・絵画史料を解読・分析し、説明することができる。 | 文字史料・絵画史料について説明することができる。 | 文字史料・絵画史料について説明できない。 |
評価項目3 | 対外関係に関する歴史的事象を現代社会と結びつけ独自かつ意欲的な意見を持つことができる。 | 対外関係に関する歴史的事象を現代社会と結びつけ意見を持つことができる。 | 対外関係に関する歴史的事象を現代社会と結びつけることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
古代から近現代までの東アジア交流概論。日本の対外関係を通史的に俯瞰しながら,中国,朝鮮半島などの東アジア諸国・諸地域との交流を通して,日本が文化・技術を受容してきたこと,それらを熟成・発展させ産業化・国産化を進めてきたことを概観する。
授業の進め方・方法:
講義形式、毎回資料を配布する。授業中に参考文献等を適宜紹介する。
注意点:
履修者の人数や理解度により、授業進度や内容に若干の変更を加えることがある。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
東アジア華夷秩序の形成と古代日本① 中国歴史書にみる「倭国」 |
中国歴史書の記述に登場する「倭国」について知識を得る。
|
2週 |
東アジア華夷秩序の形成と古代日本② 漢字・仏教伝来と「日本」 |
漢字・仏教伝来について、理解を深める。
|
3週 |
東アジア華夷秩序の形成と古代日本③ 遣唐使の往来と大仏造営 |
遣唐使の往来と大仏造営のつながりを理解する。
|
4週 |
東アジア華夷秩序の形成と古代日本④ 仮名文字と記録のはじまり |
仮名文字と日記・記録の習慣について知識を得る。
|
5週 |
中世日本と東アジアの戦乱① 蒙古襲来と火薬の発明 |
蒙古襲来と新兵器・火薬の発明について理解する。
|
6週 |
中世日本と東アジアの戦乱② 東シナ海の偽使と倭寇 |
東シナ海の偽使と倭寇について知識を得る。
|
7週 |
中世日本と東アジアの戦乱③ 大航海時代と鉄砲伝来 |
大航海時代と鉄砲伝来とのつながりについて理解を深める。
|
8週 |
中世日本と東アジアの戦乱④ 朝鮮出兵と陶工・焼物文化 |
朝鮮出兵と陶工・焼物文化の流行・定着について知識を得る。
|
4thQ |
9週 |
近世日本の対外関係と四つの口① 「鎖国」政策とキリスト教 |
「鎖国」政策とキリスト教との関わりについて理解する。
|
10週 |
近世日本の対外関係と四つの口② 朝鮮・琉球使節と出版文化 |
朝鮮・琉球使節の来日と出版技術の発達について知識を得る。
|
11週 |
近世日本の対外関係と四つの口③ 蝦夷地開発と北前船航路 |
蝦夷地開発と北前船交易の関わりについて理解する。
|
12週 |
近世日本の対外関係と四つの口④ 長崎貿易と蘭学・洋学の発達、レポート課題発表 |
長崎貿易と蘭学・洋学の発達について知識を得る。
|
13週 |
国民国家システムの中の近現代日本① 産業革命の進展と黒船来航 |
産業革命の進展と黒船来航との関わりについて知識を得る。
|
14週 |
国民国家システムの中の近現代日本② 文明開化とお雇い外国人 |
明治初期のお雇い外国人の役割について考察する。
|
15週 |
国民国家システムの中の近現代日本③ 「近代化」と地域社会 |
明治以降の近代化の地域社会への波及について考察する。
|
16週 |
レポート課題提出、まとめ |
日本と東アジアとの関わりを通史的に捉え自分なりの意見を持つことができる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 3 | |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 3 | |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 3 | |
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 3 | |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 3 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術史 | 技術史 | 歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 70 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 70 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |