工業数学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 工業数学
科目番号 0085 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 北村 拓也

到達目標

1. 基礎的な確率計算・確率分布について説明・計算できる。
2. 点推定・区間推定に関する計算ができる。
3. 母平均、母分散、母比率、等分散、等平均、無相関、相関係数の仮説検定に関する計算ができる。
4. 誤差の種類について説明できる。
5. 誤差伝播則について説明・計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的な確率計算・確率分布について詳しく説明でき、応用問題を解くことができる。基礎的な確率計算・確率分布について説明でき、基礎的な問題を解くことができる。基礎的な確率計算・確率分布について理解できず、諸計算ができない。
評価項目2点推定・区間推定に関して正しく理解し、応用問題を解くことができる。点推定・区間推定に関して理解し、基礎的な問題を解くことができる。点推定・区間推定について理解できず、諸計算ができない。
評価項目3母平均、母分散、母比率、等分散、等平均、無相関、相関係数の仮説検定について正しく理解し、応用問題を解くことができる。母平均、母分散、母比率、等分散、等平均、無相関、相関係数の仮説検定について理解し、基礎的な問題を解くことができる。母平均、母分散、母比率、等分散、等平均、無相関、相関係数の仮説検定について理解できず、諸計算ができない。
評価項目4誤差の種類について正しく理解し、詳しく説明できる。誤差の種類について説明できる。誤差の種類について説明できない。
評価項目5誤差伝播則について正しく理解でき、応用問題を解くことができる。誤差伝播則について理解でき、基礎的な問題を解くことができる。誤差伝播則について理解できず、諸計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計測などにより得られたデータを解析するための確率・統計に関する手法について学ぶことを目的とする。また、回帰分析になどにより得られた予測値と計測データの誤差評価などについても学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進め、4週に1度程度の割合で内容を理解するために小テスト・演習を実施する。
注意点:
準備するもの
 本講義では、電卓を使用する。
履修前の予習
・統計・確率
・各々の研究におけるデータ処理に関する知識

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 確率計算の基礎知識の学習 ベイズ理論などの基礎的な確率計算を説明できる。
2週 確率密度関数や確率分布に関する学習 各種確率分布について確率密度関数を含め、説明できる。
3週 確率密度関数や確率分布に関する学習 各種確率分布について確率密度関数を含め、説明できる。
4週 ここまでの授業における内容の小テスト 第1-3週までの内容の理解を測るために、小テストを実施する。
5週 ここまでの授業における内容の演習 確率計算や確率分布に関する演習を行い、それぞれを用いて応用問題を解くことができる。
6週 点推定と区間推定に関する学習 点推定や区間推定について説明できる。
7週 仮説検定に関する学習 母平均、母分散、母比率、等分散、等平均の仮説検定を説明できる。
8週 推定と検定に関する小テスト 第7-8週までの内容の理解を測るために、小テストを実施する。
2ndQ
9週 誤差の種類と評価に関する学習 各種誤差について評価方法を含めて説明できる。
10週 誤差伝搬則に関する学習 計測における誤差伝播則について説明できる。
11週 誤差伝搬則に関する学習 計測における誤差伝播則について説明できる。
12週 誤差に関する演習と小テスト 第9-11週までの内容について演習を通じて応用問題を解くことができる。また理解を測るために、小テストを実施する。
13週 線形最小二乗法・無相関の検定に関する学習 回帰問題と相関関係の有無に関する検定を説明できる。
14週 相関係数の検定と回帰分析手法に関する学習 相関係数の検定と回帰分析について説明できる。
15週 期末試験
16週 答案返却、解説、授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3前1,前2,前3,前5
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3前1,前2,前3,前5
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3前1,前2,前3,前5

評価割合

期末試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート小テスト合計
総合評価割合6000002020100
基礎的能力300000101050
専門的能力300000101050
分野横断的能力00000000